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ラブカは静かに弓を持つ

集英社文庫 あ89−3

出版社名 集英社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-08-744768-2
4-08-744768-5
税込価格 902円
頁数・縦 339P 16cm

商品内容

要旨

少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇して以来、深海の悪夢に苛まれる橘樹は、勤務先の全日本音楽著作権連盟の上司・塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠を掴むこと。彼は身分を偽り、チェロ講師・浅葉桜太郎のもとに通い始めるが…。大反響を巻き起こした、心に響く“スパイ×音楽”長編。文庫版特典スピンオフ短編も収録。第20回本屋大賞第2位!第25回大藪春彦賞受賞!第6回未来屋小説大賞第1位!第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出!

出版社・メーカーコメント

【2023年本屋大賞第2位】【第25回大藪春彦賞受賞】【第6回未来屋小説大賞第1位】【第44回吉川英治文学新人賞候補】【第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出】深く潜れば潜るほど、主人公と自分を重ね、浅葉先生に救われ、突き刺される。暗い深海で一筋の光にすがるように、どうか壊れてしまわないでと願いながら、一気に読み終えました。限られた文字数では、語りきることなどできません。この物語はこう紡がれ、奏でられるしかなかったのだと、心から感じました。まだずっと、余韻が残響のように、自分の中で鳴り続けています。−−斉藤壮馬さん(声優)その人は尊敬すべき師であると同時に、得がたい友人になった。内向的な青年の冷めた視線に映し出された世界が、次第にみずみずしく光に満ちた世界に変わっていく。たとえその前提が裏切り行為であったにしても。−−篠田節子さん(作家)優れた演奏を聴き終えたかのような感動が胸に満ちてくる。嘘を重ねる主人公にこうまで味方したくなるのは、書き手の筆に嘘がないからだろう。〈音楽の力〉によって結びつき回復してゆく人々を、〈言葉の力〉で描ききった希有な小説。−−村山由佳さん(作家)武器はチェロ。潜入先は音楽教室。傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。大反響を巻き起こした、心震える“スパイ×音楽”小説!少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……。<文庫版限定!>・単行本未収録スピンオフ短編「音色と素性」収録!・声優・斉藤壮馬さんの朗読(購入者&期間限定)&解説付き!(紙版限定)

著者紹介

安壇 美緒 (アダン ミオ)  
1986年、北海道生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2017年、『天龍院亜希子の日記』で第30回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。20年、北海道の中高一貫の女子校を舞台にした青春長編『金木犀とメテオラ』を刊行。22年、『ラブカは静かに弓を持つ』で第6回未来屋小説大賞第1位選出。23年、同作で第25回大藪春彦賞受賞、第20回本屋大賞第2位選出、第44回吉川英治文学新人賞候補、第69回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)