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久生十蘭ラメール戦記

河出文庫 ひ8−9

出版社名 河出書房新社
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-309-42202-2
4-309-42202-0
税込価格 990円
頁数・縦 346P 15cm

商品内容

要旨

戦争の真に凄烈な部分は、華々しい面によりも、人知れぬ、隠れたところに数限りなく潜み、それがついに誰にも知れずに歴史の塵の下に埋もれてしまう。その、戦争というものの本質を前に、一種卒然たる感情にうたれぬわけにはいかない。―海軍報道班員として南方の戦地を目の当たりにし、戦争の実態を鏤骨の文体で捉えた、圧巻の十六篇。

著者紹介

久生 十蘭 (ヒサオ ジュウラン)  
1902年、北海道函館生まれ。作家。函館新聞社に入社後、上京、岸田国士に師事。渡仏し、演劇論を学ぶ。帰国後、『悲劇喜劇』の編集に従事、演出も手がける。『新青年』などで言語実験を駆使した推理小説、伝奇小説、珠玉の短編群を発表。1957年死去。主な作品に、「鈴木主水」(直木賞)、「母子像」(国際短編小説コンクール1位)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)