e-hon夏の100冊 おすすめコメント いわゆる姥捨て山の話。登場人物を突き放したような淡々とした文体で冷たい印象を受けたが、かえって行間を流れる登場人物たちの感情が読み取りやすいと感じた。“行間を読む”とはこういうことなのかな?辛口で有名だった文学評論家・正宗白鳥も「人生永遠の書」と絶賛した名作。(2016年7月) |
商品内容
要旨 |
お姥捨てるか裏山へ、裏じゃ蟹でも這って来る。雪の楢山へ欣然と死に赴く老母おりんを、孝行息子辰平は胸のはりさける思いで背板に乗せて捨てにゆく。残酷であってもそれは貧しい部落の掟なのだ―因習に閉ざされた棄老伝説を、近代的な小説にまで昇華させた『楢山節考』。ほかに『月のアペニン山』『東京のプリンスたち』『白鳥の死』の3編を収める。 |
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