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楢山節考

改版

新潮文庫 ふ−5−1

出版社名 新潮社
出版年月 2010年12月
ISBNコード 978-4-10-113601-1
4-10-113601-7
税込価格 649円
頁数・縦 217P 16cm
シリーズ名 楢山節考

e-hon夏の100冊 おすすめコメント

いわゆる姥捨て山の話。登場人物を突き放したような淡々とした文体で冷たい印象を受けたが、かえって行間を流れる登場人物たちの感情が読み取りやすいと感じた。“行間を読む”とはこういうことなのかな?辛口で有名だった文学評論家・正宗白鳥も「人生永遠の書」と絶賛した名作。(2016年7月)

商品内容

要旨

お姥捨てるか裏山へ、裏じゃ蟹でも這って来る。雪の楢山へ欣然と死に赴く老母おりんを、孝行息子辰平は胸のはりさける思いで背板に乗せて捨てにゆく。残酷であってもそれは貧しい部落の掟なのだ―因習に閉ざされた棄老伝説を、近代的な小説にまで昇華させた『楢山節考』。ほかに『月のアペニン山』『東京のプリンスたち』『白鳥の死』の3編を収める。

著者紹介

深沢 七郎 (フカサワ シチロウ)  
1914‐1987。山梨県石和町生れ。少年時代からギター演奏に熱中し、戦時中17回のリサイタルを開く。戦後、日劇ミュージック・ホールに出演したりしていたが、1956(昭和31)年「楢山節考」で、第1回中央公論新人賞を受賞し作家生活に入る。’60年の「風流夢譚」がテロ事件を誘発し、放浪生活に。埼玉県菖蒲町でラブミー農場を営んだり、今川焼きの店を開いたりしながら『甲州子守唄』『庶民烈伝』などを創作、’79年『みちのくの人形たち』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)