• 本

「甘え」の構造

増補普及版

出版社名 弘文堂
出版年月 2007年5月
ISBNコード 978-4-335-65129-8
4-335-65129-5
税込価格 1,430円
頁数・縦 318P 19cm
シリーズ名 「甘え」の構造

内容詳細

要旨(情報工場提供)

日本人の特性として誰もが持っていながら気づくことのなかった「甘え」の心理を指摘し、「甘え」をキーコンセプトとして西洋人と比較した日本人論を展開した古典的名著。「甘え」という言葉が日本語特有のものであることから、他者や集団への依存が日本人の精神や日本社会の構造の根底にあることを分析。著者の専門である精神医学のみならず、言語学、社会学、哲学など多方向から「甘え」の本質に迫っている。初版の発行は1971年だが、その後、時代の変化に応じて、1980年に「「甘え」再考」、1991年に刊行20周年に際する新しい序文、2007年には「「甘え」今昔」が書き加えられている。著者は、聖路加国際病院精神科医長、東京大学医学部教授、国立精神衛生研究所所長等を歴任し、2009年に逝去。

(要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2011年1月21日])

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商品内容

要旨

親しい二者関係を基盤とする「甘え」の心性が失われ、無責任な「甘やかし」と「甘ったれ」が蔓延しています。変質しつつある日本社会の根底に横たわる危機を分析した書下し論考“「甘え」今昔”を加えた新増補版。

目次

「甘え」今昔
第1章 「甘え」の着想
第2章 「甘え」の世界
第3章 「甘え」の論理
第4章 「甘え」の病理
第5章 「甘え」と現代社会
付 「甘え」再考

おすすめコメント

「甘え」が失われた社会に「甘やかし」と「甘ったれ」が蔓延している。変質しつつある日本社会の根底に横たわる危機を鋭く分析した書下し論考<「甘え」今昔>を加えた増補普及版。−−いまこそ読まれるべき不朽の名著です。

著者紹介

土居 健郎 (ドイ タケオ)  
1920年東京に生まれる。1942年東京大学医学部卒業。1950年‐52年アメリカのメニンガー精神医学校留学。1955年‐56年アメリカのサンフランシスコ精神分析協会留学。1961年‐63年アメリカ国立精神衛生研究所に招聘。1957年‐71年聖路加国際病院精神科医長。1971年‐80年東京大学医学部教授。1980年‐82年国際基督教大学教授。1983年‐85年国立精神衛生研究所所長。現在、聖路加国際病院顧問。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)