• 本

未来ちゃん

出版社名 ナナロク社
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-904292-09-9
4-904292-09-X
税込価格 2,200円
頁数・縦 1冊(ページ付なし) 23cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 手に取る人全ての「未来」を明るく照らすような一冊

    佐渡島に住む一人の少女を一年間に渡って撮り続けた本作。日常の空気に溢れながらも、どこにでもいそうで、でもどこにもいなさそうな少女を捉えた写真が、時間や場所を忘れさせる不思議な異空間性を持って迫って来て、その一枚一枚にことごとく眼を奪われてしまいます。観る者の心にダイレクトに届く純粋な結晶のような204ページです。装丁は祖父江慎さん。面取りされた、写真集としては少し小振りの佇まいで、カバーを取ると表紙にはまた違う写真が現れます。そして背表紙にも祖父江さんらしいチャーミングなしかけが。隅々まで丁寧に作られた、愛らしい一冊です。

    (2014年3月31日)

おすすめコメント

2010年末「ブルータス」写真特集の表紙を飾るなど、いま、もっとも話題の写真集がついに刊行。ひとりの女の子の一年間を撮りおろした、見ているだけで跳ねだすような、傑作写真集の誕生です。人気デザイナー祖父江慎の装丁による、写真そのままを本にしたような造本も魅力的な一冊。本書は「印画紙(写真)をそのまま重ね合わせたような本にしたい」、「大きく自然に開く本にしたい」と、「コデックス装」という特殊仕様を用いております。このため、ページが従来の本に比べ大きく開き、写真をすみずみまで見ることができます。通常閉じたままの接合部分まで開くこの本。紙の折ごとの本の接合部分(本書では8ページ単位で紙を折って束ねているので、8ページごと)では、真ん中で2〜3ミリ程、糊でくっついておりますが、すこし押すと簡単に開きます。その際、糊がついている部分のインクが多少剥がれることがございます。なお、「かがり綴じ」という糸を使った丁寧なつくりで出来ておりますので、見かけによらず大変丈夫です。また、本の角を見ていただくと、すこし丸い。これは、角マル、角アールと呼ばれるもので、本のはじっこが折れたりしないよう、小さな工夫となっております。 ほかにも『未来ちゃん』にはたくさんのこだわりがつまっております。ためしに、本のカバーをとって背中をご覧くださいね。

出版社・メーカーコメント

「ブルータス」写真特集の表紙を飾るなど、いま、もっとも話題の写真集がついに刊行。ひとりの女の子の一年間を撮りおろした、見ているだけで跳ねだすような、傑作写真集の誕生です。人気デザイナー祖父江慎の装丁による、写真そのままを本にしたような造本も魅力的な一冊。