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歪笑小説

集英社文庫 ひ15−9

出版社名 集英社
出版年月 2012年1月
ISBNコード 978-4-08-746784-0
4-08-746784-8
税込価格 935円
頁数・縦 355P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕事ぶりとは。単発のドラマ化企画の話に舞い上がる、若手作家・熱海圭介のはしゃぎっぷり。文壇ゴルフに初めて参加した若手有望株の作家・唐傘ザンゲのさんざんな一日。会社を辞めて小説家を目指す石橋堅一は、新人賞の最終候補に選ばれたはいいが・・・・・・。小説業界の内幕を暴露!!作家と編集者、そして周囲を取りまく、ひと癖ある人々のドラマが楽しめる、全12話の連続東野劇場。

    (2014年2月17日)

  • 出版業界及びそれらに関する連作短編。そこまで書いていいのかと思う程、あちこちに爆弾を投下している。中には暗黙の了解としてよく知られていることから薄々そうではないかと感じられること、そして小説家や編集者の魂の叫びが詰め込まれている。稀代のベストセラー作家である著者がこのジャンルを書くから意義がある。熱海圭介、唐傘ザンゲ、獅子取編集長など憎めなかったり真摯だったりキャラクターが飛び抜けていたり…惜しげもなく短編に投入し続けています。各々のラストのオチも見事。奥付の直前(巻末広告)までが作品であり、それを読むことでより一層作品の深みが出てくる。

    (2012年2月5日)

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商品内容

要旨

新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

出版社・メーカーコメント

禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場! 新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。自作のドラマ化に舞い上がる作家。担当編集者に恋心を抱く小説家…小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集。

著者紹介

東野 圭吾 (ヒガシノ ケイゴ)  
1958年大阪市生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞、99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞と第6回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)