• 本

悲嘆の門 上

出版社名 毎日新聞社
出版年月 2015年1月
ISBNコード 978-4-620-10808-7
4-620-10808-1
税込価格 1,760円
頁数・縦 406P 20cm
シリーズ名 悲嘆の門

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 悲嘆の門

    世間で横行する「連続切断魔事件」をきっかけにネット社会の警備会社「サイバーパトロール」でバイトをする大学生の孝太郎。一方で廃ビルの上の不気味に動く銅像、「怪物」なる不可思議な存在…。謎に迫ったその時、ついに異形の存在が姿を現し、孝太郎を闇に誘っていく。ファンタジー要素が色濃く混在する展開でありながら、闇に魅入られた者の恐れや後悔、嘆き悲しみ絶望していく姿は、厳しくも切ない「人間の業」について考えさせます。リアルと異世界が混在する世界観が独特の雰囲気を醸し出す上巻、怒涛の展開でドキドキも思考回路も止まらない下巻。計800ページ超の大作ながら一気に読ませてしまう宮部みゆきマジックは健在!オススメです。

    (2015年1月25日)

商品内容

要旨

ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学一年生・孝太郎。“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築。人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?宮部みゆきの物語世界、さらなる高みへ!

著者紹介

宮部 みゆき (ミヤベ ミユキ)  
1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。1992年「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年「理由」で第120回直木賞。2001年「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞、第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)