書店レビュー
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悲嘆の門
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
世間で横行する「連続切断魔事件」をきっかけにネット社会の警備会社「サイバーパトロール」でバイトをする大学生の孝太郎。一方で廃ビルの上の不気味に動く銅像、「怪物」なる不可思議な存在…。謎に迫ったその時、ついに異形の存在が姿を現し、孝太郎を闇に誘っていく。ファンタジー要素が色濃く混在する展開でありながら、闇に魅入られた者の恐れや後悔、嘆き悲しみ絶望していく姿は、厳しくも切ない「人間の業」について考えさせます。リアルと異世界が混在する世界観が独特の雰囲気を醸し出す上巻、怒涛の展開でドキドキも思考回路も止まらない下巻。計800ページ超の大作ながら一気に読ませてしまう宮部みゆきマジックは健在!オススメです。
(2015年1月25日)
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商品内容
要旨 |
ネットに溢れる殺人者の噂を追う大学一年生・孝太郎。“動くガーゴイル像”の謎に憑かれる元刑事・都築。人の心に渇望が満ちる時、姿を現すものは?宮部みゆきの物語世界、さらなる高みへ! |
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