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ジョルジュ・ペレック 制約と実存

中公選書 028

出版社名 中央公論新社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-12-110028-3
4-12-110028-X
税込価格 2,860円
頁数・縦 451P 20cm

商品内容

要旨

ユダヤ系移民の子としてパリに生誕したペレックは、第二次世界大戦によって戦争孤児となり、想像を絶する人生の断絶を体験した。のち特異な言語遊戯小説の制作者となり、評価は歿後ますます高まっている。本書は、日常・自伝・遊戯・物語の四分類よりペレックの総合的読解に挑み、二〇世紀後半を彗星の如く駆け抜けた作家の魅力へと縦横に迫る。

目次

第1章 制約が語る―『煙滅』におけるリポグラムの意味(リポグラムのもつ意味
『煙滅』日本語訳 ほか)
第2章 制約下の自伝―『Wあるいは子供の頃の思い出』におけるフィクションと自伝(フィクションと自伝
「ぼくには子供の頃の思い出がない」 ほか)
第3章 制約と自由の相克―『人生 使用法』における諸プロジェクトの表象(「プラン」と「定めがたさ」
『人生 使用法』の概略 ほか)
第4章 発見術としての制約―『さまざまな空間』はなぜ幸福な書物なのか(幸福な書物
共感を呼ぶ手法 ほか)

おすすめコメント

大胆な実験的作品で知られ、20世紀後半を彗星の如く駈け抜けた作家の仕事を日常・自伝・遊戯・物語の四分類から総合的読解に挑む。

著者紹介

塩塚 秀一郎 (シオツカ シュウイチロウ)  
1970年、福岡県北九州市生まれ、東京大学教養学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第三大学博士(文学)。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。国際フランス研究協会賞(Prix de l’AIEF)、日仏翻訳文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)