「牛が消えた村」で種をまく 「までい」な村の仲間とともに
それでも「ふるさと」
出版社名 | 農山漁村文化協会 |
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出版年月 | 2018年2月 |
ISBNコード |
978-4-540-17187-1
(4-540-17187-9) |
税込価格 | 2,200円 |
頁数・縦 | 32P 27cm |
商品内容
文学賞情報 |
2019年
第66回
産経児童出版文化賞受賞 |
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要旨 |
「日本一、美しい村」とよばれた村が、福島県の北東部、阿武隈山地にありました。その村「飯舘」は「までい」な村とよばれます。「までい」とは、この地方のことばで、「手間ひまかけて」「ていねいに」「心をこめて」といった意味があります。この村の美しさは、村の人たちが、「までい」に田畑をたがやし、牛を飼い、村づくりを続けてきたたまものでした。乳牛50頭を飼う長谷川健一さんも、酪農家の仕事のかたわら地域の区長として、「美しい村」づくりを率先してきました。その村に突然、放射性物質が降り注ぎました。そして、村には全村避難の指示が出され、「美しい村」は、「だれも住まない村」「牛が消えた村」になってしまったのです。それでも、長谷川さんは「美しい村」が、家族や仲間とともに暮らした家や集落が、荒れ果てていくのを、ただ見ていることはできませんでした。そこで、ふたたび、仲間とともに草を刈り、畑をたがやし、種をまきはじめます。 |