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平櫛田中回顧談

出版社名 中央公論新社
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-12-005573-7
4-12-005573-6
税込価格 2,420円
頁数・縦 341P 20cm

商品内容

要旨

気韻生動、神韻縹渺の秘密。彫刻家・平櫛田中が自身の来し方を語った聞き書き記録。魅力あふれる自伝・芸談であるのみならず、田中が接してきた芸術家、芸術界に関する貴重な証言満載。

目次

生いたち
大阪と中谷一家
奈良と森川杜園
東京に出る
禾山和尚
長安時の生活
茶屋町の生活
米原雲海と山崎朝雲
岡倉天心と日本彫刻会
岡倉天心の思い出
日本美術院の再興
上野桜木町の家とその頃の諸作
二児を失う
色々の天心像
素材と用具と伝統技法の復活
帝展参加と“霊亀随”
肖像彫刻
鏡獅子の制作
六代目の手紙
第二次鏡獅子の制作と弟子達
美術学校に勤めた頃

出版社・メーカーコメント

自らの来し方を語った貴重な聞き書き記録。魅力溢れる自伝・芸談であるのみならず、交流した芸術家や芸術界に関する貴重な証言満載。平櫛田中作品の気韻生動、神韻縹渺の秘密が明かされる。

著者紹介

平櫛 田中 (ヒラクシ デンチュウ)  
1872(明治5)年、岡山県井原市に生まれる(1979年没)。青年期に大阪の人形師・中谷省古のもとで彫刻修業をしたのち、上京して高村光雲の門下生となる。その後、美術界の指導者・岡倉天心や臨済宗の高僧・西山禾山の影響を受け、仏教説話や中国の故事などを題材にした精神性の強い作品を制作。大正期には、モデルを使用した塑造の研究に取り組み、その成果を“転生”、“烏有先生”などにおいて示した。昭和初期以降は、彩色の使用を試み、「伝統」と「近代」の間に表現の可能性を求めた。1958(昭和33)年、集大成と言うべき“鏡獅子”(国立劇場蔵)を完成。1944年より、東京藝術大学教授。1962年、文化勲章受章
本間 正義 (ホンマ マサヨシ)  
1916年、新潟県生まれ(2001年没)。美術評論家。東京帝国大学卒。東京国立近代美術館次長を経て、1975年、大阪国立国際美術館長。1982年、埼玉県立近代美術館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)