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アンモナイト学入門 殻の形から読み解く進化と生態

出版社名 誠文堂新光社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-416-52416-9
4-416-52416-1
税込価格 2,420円
頁数・縦 277,9P 19cm

商品内容

要旨

絶滅生物の魅力と謎に迫る。巻きの数だけ生き方がある。

目次

第1章 アンモナイトのきほん
第2章 アンモナイトの進化と絶滅
第3章 アンモナイトの成長
第4章 アンモナイトの生態
第5章 アンモナイトのタフォノミー
第6章 異常巻アンモナイト
第7章 アンモナイトの復元

出版社・メーカーコメント

アンモナイトといえば、誰もがあの「巻貝のようにグルグルした殻」を思い浮かべるだろう。アンモナイトは日本古生物学会のシンボルマークにもなっており、小学理科の教科書では「中生代白亜紀末に絶滅した頭足類」「地質時代を示す示準化石のひとつ」などと説明される。化石を持っている人もいるかもしれない。それなのに、私たちはアンモナイトが実際にどのように暮らしていたか--何を食べ、どのように泳ぎ、どんなふうに成長し、どういった進化を遂げたかなどをよく知らない。なぜなら、本体(軟体部)が化石になりにくく、また生活の痕跡が地層に残りづらいことなどにより、そもそも古生態の復元が難しいからである。 研究の進展により、その謎は徐々に明かされてきた。種ごとに食性や生息域が異なっていた可能性、雌雄で大きさが異なっていた可能性、小さな卵をたくさん産んだ可能性……など、この10年ほどで次々と指摘されるようになってきた。本書では、「アンモナイト博士」と親しまれる著者が「渦巻き化石」と知られるアンモナイトのリアルな姿や生きざまを、最新研究を交えてわかりやすく解説する。アンモナイトを知りたいなら、まずはこの一冊を手に取ってほしい。

著者紹介

相場 大佑 (アイバ ダイスケ)  
公益財団法人深田地質研究所研究員。1989年、東京都生まれ。2017年横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館学芸員を経て現職。専門は古生物学(特に、化石頭足類アンモナイトの分類・進化・古生態)。アンモナイトの生物としての姿に迫るべく研究を進め、これまでに2新種を記載。また、学芸員時代に巡回展「ポケモン化石博物館」を企画し、総合監修を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)