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論語と将軍 徳川将軍15人と江戸時代を創った帝王学

出版社名 講談社
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-06-539178-5
4-06-539178-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 239P 19cm

商品内容

要旨

日本史には“天下人”と呼ばれる人物が三人います。織田信長、羽柴秀吉、徳川家康です。なかでも家康は、征夷大将軍となって江戸に幕府を開いて以降、十五代、265年にわたる驚異的な長期政権を実現させました。それは織田信長にも羽柴秀吉にも成し得なかった偉業。裏を返せば、信長にも秀吉にもなかったものが家康にはありました。それが儒学だと私は考えています。なぜ家康は儒学を重視したのか。また、将軍家の帝王学である儒学が、いかにして商人や農民まで浸透したのか。本書ではその過程をつまびらかにしていきます。

目次

第1章 手さぐり儒学の時代(初代 家康と徳治
二代 秀忠と守成
三代 家光と観光
四代 家綱と文治)
第2章 ヤリスギ儒学の時代(五代 綱吉と忠孝
六代 家宣と仁政
七代 家継と礼儀)
第3章 広まる儒学の時代(八代 吉宗と実学
九代 家重と五倫
十代 家治と経済
十一代 家斉と教育)
第4章 熱狂!儒学の時代(十二代 家慶と倹約
十三代 家定と攘夷
十四代 家茂と調和
十五代 慶喜と尊王)

出版社・メーカーコメント

◆将軍の学習歴から歴史を掘り下げる初の書!我々が教科書で勉強するのと同様に、将軍も幼少期から儒学の本を読んで学んでいました。何を読み、何を学んだかで人の心は作られ、それが行動につながります。本書は、将軍15人それぞれの人生をたどり、それぞれの為政がどこからきたのか、歴史の出自を紐解きます。◆そこに答えがあるから孔子とその弟子たちの言行録である『論語』をはじめとした儒学の書は、紀元前の成立から現在に至るまで、読み継がれています。これだけ時代を超えて求められる理由は、「いま迷っていることのこたえがそこにあるから」。将軍たちの心もとらえた儒学の魅力に迫ります。◆他の追随を許さない将軍愛!物心ついた時から江戸オタク。元祖歴女で江戸に関わる著書多数。家康から慶喜まで、15人の「うえさま」の生い立ちから家族構成、口癖、性癖、病歴に至るまで知り尽くす、ほーりー先生が、誰も知らなかった将軍たちの心の中を探るお江戸将軍探訪記!

著者紹介

堀口 茉純 (ホリグチ マスミ)  
歴史作家 歴史タレント。江戸風俗研究家。1983年東京都足立区生まれ。幼少期より時代劇に親しむ。小学4年生の時、司馬遼太郎の本に出会い、沖田総司に初恋。明治大学文学部卒業後に時代劇デビュー。以降女優として舞台やテレビドラマに多数出演する。2008年に江戸文化歴史検定一級を当時の最年少記録で取得すると、「江戸に詳しすぎるタレント=お江戸ル」として注目を集める。2011年より江戸風俗研究家として江戸関連の著書を上梓し続けている。また、長年にわたり歴史案内人として、NHKをはじめテレビ番組から、はとバスツアーまで幅広く活躍。2011年YouTubeチャンネル『ほーりーとお江戸、いいね!』を開設。国際浮世絵学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)