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夢幻花

出版社名 PHP研究所
出版年月 2013年5月
ISBNコード 978-4-569-81154-3
4-569-81154-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 371P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 夢幻花

    やっぱり東野圭吾はすごい。歴史雑誌に連載後およそ十年を経た。知る人ぞ知るこの物語の存在にファンはいつ刊行されるのか話題にもなっていたという。時を経て大きく手が加わった。「こんなに時間をかけた作品はない」と自らが語った意味が読んでわかる。黄色いアサガオというエッセンスでここまでストーリーをつくってしまうとは稀代のストーリーテラーであることは間違いない。これでまた、東野ファンを虜にしてしまった。そして、ガリレオも加賀も知らない、初めて読む方にもぜひモノも一冊である。

    (2013年6月9日)

商品内容

文学賞情報

2013年 第26回 柴田錬三郎賞受賞

出版社
商品紹介

退職し、花を愛でながら悠々自適な生活を送っていた老人が殺された。張り巡らされた伏線、驚愕の真相。東野圭吾がたどり着いた新境地。

出版社・メーカーコメント

退職し、花を愛でながら悠々自適な生活を送っていた老人・秋山周治が殺された。遺体の第一発見者は孫娘の梨乃。梨乃は祖父の死後、庭から消えた黄色い花のことが気にかかり、花の写真をブログにアップする。  それを見て、身分を隠して近づいてきたのが、警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。ひょんなことから、その弟・蒼太と知り合いになった梨乃は、蒼太とともに、事件の真相と黄色い花の謎解明に向けて動き出す。西荻窪署の刑事・早瀬らも事件の謎を追うが、そこには別の思いも秘められていた。  張りめぐらされた伏線、緊張感みなぎる展開、驚愕の真相に、ページをくる手が止まらない。作中、蒼太と梨乃が協力しあうなかで成長していく様子も清々しい。  「プラチナ・データ」「ガリレオ・シリーズ」の映像化で話題沸騰の著者による待望の新作長編。著者自らが、「こんなに時間をかけ、考えた作品は他にない」と語る会心作が、10年の時を経て誕生した。

著者紹介

東野 圭吾 (ヒガシノ ケイゴ)  
1958年(昭和33年)、大阪生まれ。大阪府立大学工学部卒業。85年、エンジニアとして企業に勤務しながら、『放課後』で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。99年、『秘密』で日本推理作家協会賞、2006年、『容疑者Xの献身』で直木賞、2012年、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)