書店レビュー
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
2019本屋大賞第2位!評判を呼んで重版が次々とかかっている。
育ててもらったお母さんが急死して天涯孤独になってしまった20歳の男。大学中退もやむを得なかった彼だが、しっかりと前を向いて歩いて行く姿は誰かが見ている。どうかすると人が信じられない現代社会で、ほっとする物語がここに描かれた。静かで優しい気持ちになれる読書って、貴重な時間だなとつくづく感じさせてくれる。オール讀物新人賞作家が、ここへきて一気に読者を広げるだろう。(2019年5月11日)
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商品内容
要旨 |
両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋、見えなくなった未来に光が差したのは、コロッケを一個、譲ったときだった…。 |
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出版社・メーカーコメント
たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。両親を亡くし、大学をやめた20歳の秋。見えなくなった未来に光が射(さ)したのは、コロッケを1個、譲(ゆず)った時だった―――。激しく胸を打つ、青さ弾(はじ)ける傑作青春小説!そんな君を見ている人が、きっといる――。母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の僕を東京の私大に進ませてくれた母。――その母が急死した。柏木聖輔(かしわぎせいすけ)は20歳の秋、たった一人になった。全財産は150万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の惣菜(そうざい)屋で、買おうとしていた最後に残った50円のコロッケを見知らぬお婆(ばあ)さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。