• 本

ひと

出版社名 祥伝社
出版年月 2018年4月
ISBNコード 978-4-396-63542-8
4-396-63542-7
税込価格 1,650円
頁数・縦 296P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ひと

    2019本屋大賞第2位!評判を呼んで重版が次々とかかっている。
    育ててもらったお母さんが急死して天涯孤独になってしまった20歳の男。大学中退もやむを得なかった彼だが、しっかりと前を向いて歩いて行く姿は誰かが見ている。どうかすると人が信じられない現代社会で、ほっとする物語がここに描かれた。静かで優しい気持ちになれる読書って、貴重な時間だなとつくづく感じさせてくれる。オール讀物新人賞作家が、ここへきて一気に読者を広げるだろう。

    (2019年5月11日)

商品内容

要旨

両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋、見えなくなった未来に光が差したのは、コロッケを一個、譲ったときだった…。

出版社・メーカーコメント

たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。両親を亡くし、大学をやめた20歳の秋。見えなくなった未来に光が射(さ)したのは、コロッケを1個、譲(ゆず)った時だった―――。激しく胸を打つ、青さ弾(はじ)ける傑作青春小説!そんな君を見ている人が、きっといる――。母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の僕を東京の私大に進ませてくれた母。――その母が急死した。柏木聖輔(かしわぎせいすけ)は20歳の秋、たった一人になった。全財産は150万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せない日々が続いた。そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の惣菜(そうざい)屋で、買おうとしていた最後に残った50円のコロッケを見知らぬお婆(ばあ)さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。