商品画像 書籍ダイジェスト配信サービス SERENDIP 厳選書籍 要旨 日本経済は、長く「失われた30年」と呼ばれる停滞を経験してきた。直近、インフレ傾向や日銀のマイナス金利の解除など、変化の兆しが見え始めているとはいえ、物価高に賃上げが追いつかないために家計が圧迫されて個人消費が伸び悩むなど、課題は多い。本格的な回復に向けて、何が求められるのだろうか。本書は、「生産性が上がれば賃金も上がる」という通説に対し、日本ではこの関係が崩れていることを示すとともに、経済停滞の原因を、従来はあまり注目されてこなかった「死角」から明らかにする。実質賃金が上がらない一方で物価が上がる背景には、高齢者や女性を中心とする労働力の増加、残業規制の影響などがあるという。また、イノベーションによって実質賃金を上げるには、「平均生産性」より「限界生産性」を高める必要があるとし、収奪的ではなく包摂的なイノベーションの必要性を説く。著者は、BNPパリバ証券経済調査本部長・チーフエコノミスト。東京大学先端科学技術研究センター客員上級研究員。1987年に住友銀行(現三井住友銀行)に入行、大和投資顧問(現三井住友DSアセットマネジメント)、第一生命経済研究所上席主任研究員などを経て、現職。 |
商品内容
要旨 |
「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか?労働法制、雇用慣行、企業統治、イノベーション…日本経済の長期停滞をよみとく際の「死角」や誤算を白日のもとに晒し、社会が陥りかけている「収奪的システム」から抜け出す方途を明示する。予測的中率に定評のある最注目のエコノミストによる、まったく新しい経済分析の渾身の快著。経済構造にかかわるあらゆる謎が氷解する。 |
---|---|
目次 |
第1章 生産性が上がっても実質賃金が上がらない理由 |
おすすめコメント
経済エリートたちの誤解をとき、 論壇に一石を投ずる問題作! 経済構造のあらゆる謎が氷解する快著! 生産性と実質賃金への誤解をはじめ労働法制、企業統治など7つの「死角」から停滞を分析、「収奪」回避の道筋を示す。
出版社・メーカーコメント
最注目の超人気エコノミスト、渾身の書き下ろし 経済エリートたちの誤解をとき、論壇に一石を投ずる問題作! なぜ収奪されるのか? どう回避できるのか? 実質賃金・生産性・物価にまつわる誤算/ 人手不足と残業規制という死角/日本型雇用制は生き残れる/ 略奪される企業価値 …… 経済構造に関わるあらゆる謎が氷解する。 「失われた30年」で日本の生産性は上がっているのに、実質賃金が上がらないのはなぜなのか? 労働法制、雇用慣行、企業統治、イノベーション……日本経済の長期停滞をよみとく際の「死角」や誤算を白日のもとに晒し、社会が陥りかけている「収奪的システム」から抜け出す方途を明示する。予測的中率に定評のある最注目のエコノミストによる、まったく新しい経済分析の渾身の快著。 ‘24年ノーベル経済学賞を得たアセモグルらの最新の論考も分かりやすく解説!