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麺の科学 粉が生み出す豊かな食感・香り・うまみ

ブルーバックス B−2105

出版社名 講談社
出版年月 2019年7月
ISBNコード 978-4-06-516745-8
4-06-516745-0
税込価格 1,100円
頁数・縦 238P 18cm

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要旨

うどん、蕎麦、素麺、ラーメン、スパゲッティなど、いずれの「麺」も苦手だという日本人は稀だろう。また、イタリアのパスタ、アジア各地の風土料理などには多様な形態が発達するなど、麺は世界中で愛されている食品でもある。あらゆる麺に共通する食感やのどごし、味の秘密はどこにあるのだろうか?本書は、食品化学の観点から、主たる麺の素材である小麦粉の特性を分析することで、麺のおいしさが何によって生まれるかを探り、それを踏まえた調理法を提案する。約1万年前に人類が栽培を始めた小麦は、もともと高原の砂漠地帯の厳しい環境で育っており、そのサバイバル戦略から生まれた小麦独特の形質が、おいしさに深く関係しているようだ。著者は工学院大学先進工学部応用化学科教授。1988年に日清製粉に入社し、長らくパスタなど食品の研究開発に携わった。現在、麺を特集したテレビ番組でコメントするなどの活躍もしている。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2019年08月27日]

商品内容

要旨

うどん、蕎麦、ラーメン、パスタ、素麺、ライスヌードル―あらゆる麺の秘密を科学する。麺の材料になる粉の成分と、製造工程で起こる変化や、麺の形、そしてゆで方、炒め方、ソースやつゆの絡み方など、おいしさを左右する、さまざまな要因が―。何が食感をよくし、何が香りや風味の素となるのか。くわえて、さまざまな実験を通して明らかになる、麺をよりおいしく食べるコツの数々を教えます!

目次

第1章 小麦粉、蕎麦粉、米粉―麺を作る粉の科学(小麦粉
蕎麦粉 ほか)
第2章 こんなにある!おいしい麺いろいろ(素麺と冷や麦の違いとは?
各地のうどんときしめん ほか)
第3章 麺の栄養学(三大栄養素と微量栄養素
タンパク質のアレルギー ほか)
第4章 科学の力で麺をおいしく(麺をおいしくゆでる
素麺をおいしく食べる ほか)
第5章 麺の科学NG集(うどんのゆで水、pHを下げ過ぎると…
うどんだって蒸し調理で時短になるはず!? ほか)

おすすめコメント

パスタ、ラーメン、蕎麦……。麺類はなぜこんなに魅力的なのか。科学の視点でその理由に迫り、美味しく食べる簡単な裏技も紹介!

著者紹介

山田 昌治 (ヤマダ マサハル)  
工学院大学先進工学部応用化学科教授。工学博士。1953年生まれ。1977年京都大学工学部化学工学科卒業、1979年同大学院修士課程修了。秋田大学鉱山学部資源化学工学科助手などを経て、1988年日清製粉株式会社に入社し、パスタなど食品の研究開発に携わる。2010年より現職。専門は、化工物性・移動操作・単位操作、食品科学など。テレビのコメントでも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)