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仕事をつくる

改訂新版

私の履歴書

出版社名 日経BP日本経済新聞出版
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-296-11463-4
4-296-11463-8
税込価格 2,145円
頁数・縦 270P 20cm
シリーズ名 仕事をつくる

商品内容

要旨

永遠の青春を生きる。大阪から世界へ、闘いを挑んで半世紀。仕事で社会と向き合う建築家の現在地。

目次

建築家の仕事 独学でつかんだ天職
母の生家へ養子 厳しくも優しい祖母
予期せぬこと 初めての大病におろおろ
中学校の先生 「数学は美しい」と熱血指導
ボクシング 弟を追ってプロデビュー
大学進学希望 家計と学力の問題で断念
建築行脚 丹下作品に感動しきり
芸術的感性 若手が集まり互いに刺激
家族 仕事上も妻と支え合い
目標果たす覚悟 専門書片手に昼ごはん〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

学歴も社会的基盤もない。仕事は自分でつくらなければならない。気力、集中力、目的意識、強い思いが、自らに課したハードルを越えさせる――フランス、イタリア、ドイツ、アメリカなど欧米、そして中国、韓国、台湾などアジアでのビッグプロジェクトも注目を集める世界的な建築家が「明日を担う子どもたちが夢を見いだしてほしい」と、自ら建築費を負担して日本全国に図書館「本の森」をオープンさせている。80歳を迎え、ますます精力的に仕事をし続けるANDOを突き動かす、そのエネルギーの源泉はどこにあるのか。本書には、出世作「住吉の長屋」から2021年オープンのパリの現代美術館「ブルス・ドゥ・コメルス」までの代表作品がカラー写真で一同に並ぶ豪華なミニ写真集を挟み、目で見るANDOの軌跡にも読者は打ちのめされるだろう。プロボクサーとして闘った高校時代から、先鋭的な芸術家との切磋琢磨、国内外の名建築を身体で吸収した建築行脚を経て、大学進学を諦めざるを得ない環境のなか独学で1級建築士となる。住宅から始まった建築家の道は、誰も見たことのなかった、誰にもまねできない建築によって、日本を飛び出し世界につながっていく。「仕事をしながら建築を学んできた。私の歩んできた道は、模範というには程遠い。が、この一風変わった歩みが、若い人を少しでも勇気づける材料になれば幸いだ」本書は2011年の東日本大震災のさなかに日経新聞に連載していた「私の履歴書」が元になっている。震災からの復興に日本の未来がかかっていると、縮む日本人を叱咤する異色の半生記だったが、それから10年。コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、温暖化、と日本を越え地球をめぐる危機的状況はエスカレートしている。自身もこの10年の間にガンとの闘病で5つの臓器を摘出した。それでも今を全力で生きる姿は、日本人に生きる目標を取り戻させ、子どもたちには自立を促す強いメッセージに富んでいる。

著者紹介

安藤 忠雄 (アンドウ タダオ)  
1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、69年安藤忠雄建築研究所を設立。79年「住吉の長屋」で日本建築学会賞。代表作に「光の教会」「地中美術館」「ブルス・ドゥ・コメルス」など。91年ニューヨーク近代美術館、93年パリのポンピドー・センターで個展。イエール大学、コロンビア大学、ハーバード大学の客員教授を務め、97年東京大学教授(03年名誉教授)。93年日本芸術院賞、95年ブリッカー賞、2005年国際建築家連合(UIA)ゴールドメダルなど受賞多数。10年文化勲章受章。15年イタリアの星勲章グランデ・ウフィチャーレ章。21年フランス政府からレジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを日本人建築家として初めて受勲した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)