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人が増えても速くならない 変化を抱擁せよ

出版社名 技術評論社
出版年月 2023年6月
ISBNコード 978-4-297-13565-2
4-297-13565-5
税込価格 1,540円
頁数・縦 133P 19cm

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要旨

DXの浸透や、インターネットを使ったサービスが当たり前になった昨今、社内または外注によるソフトウェア開発に取り組む企業がほとんどだろう。だがソフトウェア開発には通常のものづくりとは異なる性格があり、現場のエンジニアとマネジメント側に齟齬が生じプロジェクトがうまくいかないケースもあるようだ。本書では、プログラマーと経営者両方のキャリアを重ねた著者が、「開発プロジェクトのメンバーにエンジニアをいくら増やしても生産性は上がらず、むしろ下がる可能性がある」「エンジニアに開発にかかる時間の見積もりを求めても、正確にはもちろん、ざっくりと回答するのも難しい」といった、ソフトウェア開発の特殊性を解説。プロジェクトを成功に導くには、事業側と開発現場を「受発注」の関係ではなく「協働」する体制を作ることが重要と説く。変化の時代、多くの企業で新しいタイプのものづくりやサービスの提供が必要になりつつある。本書の知見はソフトウェア開発以外の事業、業種にも応用できそうだ。著者は、株式会社ソニックガーデンの創業者で代表取締役社長。大手システム会社を経てソニックガーデンを起業し、月額定額&成果契約の顧問サービスを提供する新しい受託開発のビジネスモデル「納品のない受託開発」などを展開している。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年7月26日]

商品内容

要旨

なぜ、急がせても生産性は上がらないのか?なぜ、新しい機能をすぐに追加できないのか?なぜ、ちょっとした修正に時間がかかってしまうのか?柔軟に変化できるソフトウェアが事業やサービスを持続的に支える。

目次

1章 完成しても、終わりではない
2章 人を増やしても速く作れるわけではない
3章 たくさん作っても生産性が高いとは言えない
4章 人に依存せず同じ品質で作ることはできない
5章 プレッシャーをかけても生産性は上がらない
6章 見積もりを求めるほどに絶望感は増す
7章 一度に大きく作れば得に見えて損をする
8章 工程を分業しても、効率化につながらない

著者紹介

倉貫 義人 (クラヌキ ヨシヒト)  
株式会社ソニックガーデンの創業者で代表取締役社長。1974年生まれ。京都府出身。小学生からプログラミングを始め、天職と思える仕事に就こうと大手システム会社に入社するも、プログラマ軽視の風潮に挫折。転職も考えたが、会社を変えるためにアジャイル開発を日本に普及させる活動を個人的に開始。会社では、研究開発部門の立ち上げ、社内SNSの企画と開発、オープンソース化をおこない、自ら起業すべく社内ベンチャーを立ち上げるまでに至る。しかし、経営の経験などなかったために当初は大苦戦。徹底的に管理する方法で新規峯莱はうまくいかないと反省。徐々に管理をなくしていくことで成果をあげる。最終的には事業を軌道に乗せて、その社内ベンチャーをマネジメント・バイ・アウト(経営者による買収)することで独立を果たして、株式会社ソニックガーデンを設立。月額定額&成果契約の簸問サービスを提供する新しい受託開発のビジネスモデル「納品のない受託開発」を展開、その斬新なビジネスモデルは、船井財団「グレートカンバニーアワード」にてユニークビジネスモデル賞を受賞。会社経営においても、全社員リモートワーク、本社オフィスの撤廃、管理のない会社経営などさまざまな先進的な取り組みを実践。2018年には「働きがいのある会社ランキング」に初参加5位入賞と、「第3回ホワイト企業アワード」イクボス部門受賞。2018年から「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコムに社外取締役として参画、2022年のグロース市場への上場に貢献を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)