• 本

モードの迷宮

ちくま学芸文庫

出版社名 筑摩書房
出版年月 1996年1月
ISBNコード 978-4-480-08244-2
4-480-08244-1
税込価格 1,056円
頁数・縦 230P 15cm

商品内容

要旨

たとえば、このドレスはわたしの身体を覆っているのだろうか。逆に晒しているとはいえないだろうか。たとえば、衣服は何をひたすら隠しているのだろうか。いやむしろ、何もないからこそ、あれほど飾りたてているのではないだろうか。ファッションは、自ら創出すると同時に裏切り、設定すると同時に瓦解させ、たえずおのれを超えてゆこうとする運動体である。そんなファッションを相反する動性に引き裂かれた状態、つまりディスプロポーションとしてとらえること、そしてそれを通じて、“わたし”の存在がまさにそれであるような、根源的ディスプロポーションのなかに分け入ってゆくこと、それが問題だ。サントリー学芸賞受賞作。

目次

1 拘束の逆説(意識の皮膚
従順な身体
シンデレラの夢
誘惑の糸口
騒がしい境界)
2 隠蔽の照準(泡だつ表面
“肉”の回避
最後のヴェール
イマジネールな外縁
同一性の遊び)
3 変形の規則(饒舌な可視性
身体のシミュレーション
“わたし”のもろさ
無秩序に変えられるための秩序
明るいニヒリズム?)

著者紹介

鷲田 清一 (ワシダ キヨカズ)  
1949年、京都市生まれ。1977年、京都大学大学院文学部研究科(哲学)博士課程修了。関西大学文学部哲学科助教授を経て、大阪大学文学部人文学科助教授。著書に『モードの迷宮』『分散する理性』(ともにサントリー学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)