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AI DRIVEN AIで進化する人類の働き方

出版社名 SBクリエイティブ
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-8156-1906-0
4-8156-1906-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 276P 19cm

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要旨

驚異的なスピードでChatGPTが広がりを見せている。同様の仕組みで画像や動画を生成するアプリやサイトの注目度も高い。AIは新たな進化のフェーズに入り、ビジネスや生活の中に組み込まれていくものと思われる。こうした「AI旋風」のなかで、社会の動きや、一人ひとりの働き方はどう変わっていくのだろうか。本書では、元MITメディアラボ所長で、日本人の中でもAI、IT、デジタルの最前線にいる一人である伊藤穰一氏が、米オープンAIが開発したChatGPTをはじめとする「ジェネレーティブAI」の現状と展望、あるべき使い方、それによるあらゆる変化などを詳しく解説している。ジェネレーティブAIは、検索エンジンのように「正解」を求めて使うものではなく、アイデアなどを「提案」させ、会話によってそれを磨き上げ、より良いアウトプットにするためのツールなのだという。著者はデジタルガレージ 取締役 共同創業者 チーフアーキテクト。千葉工業大学学長。ベンチャーキャピタリスト、起業家、作家、学者として主に社会とテクノロジーの変革に取り組む。2011年から19年まで米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長を務めた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2023年7月21日]

商品内容

要旨

ChatGPT、Midjourney、Bing…「生成AI」を乗りこなせ。すべきことで1/1000になる異次元のスキル。

目次

序章 AI DRIVENで生まれている、世界のメガトレンド
第1章 仕事―僕たちの役割は「DJ的」になる
第2章 学び方―必要な学びをそれぞれが選択するようになる
第3章 イノベーション―創造は「ゼロからイチ」ではなくなる
第4章 リーダーシップ―「人間を見る力」が問われる時代になる
第5章 新時代をサバイブするためのAIリテラシー

出版社・メーカーコメント

今、空前のAIブームが起こっています。2023年2月にマイクロソフトのBingがリリースされ、同3月にはオープンAIのChatGPT−4がリリースされました。ほんの数ヶ月前まで、ごく一部の人々の間でしか話題になっていなかったAIが、ここへきて世の中へ一気に浸透しつつあるのはなぜでしょうか。以前のAIとの違いは、シンプルにいえば、次の2つです。1つは、「ジェネレーティブ(生成力のある)AI」であること。人間のオーダーに応じて、AIが過去の膨大なデータをとりまとめたり編集したりして、1つの成果物を生成してくれるということです。しかし、ジェネレーティブAI自体は以前から存在していたので、昨今の急激な広まりの決定的な要因ではありません。重要になる2つめのポイントは、「人間が普段、使っている自然言語でAIに命令できるツール」が世に送り出されたことです。知名度が高まってきたChatGPTがそれにあたります。これまでのAIは、一部の専門家やテクノロジー好きの人たちが有する「専門知識(教養)」でした。一般的には別にAIについてよく知らなくても、現状のパフォーマンスや将来性にそれほど差は出なかった。しかし、これからは違います。自分の生産性を上げることに、AIは、いかに寄与しうるか。この点を理解し、実際に活用できるようになれば、AIはもはや「未知なるテクノロジー」ではなく、「便利なツール」です。有能な「アシスタント」「伴走者」「パートナー」と呼んでもいいでしょう。ジェネレーティブAIは、面倒な仕事やチームワーク、マネジメントや組織のあり方を一瞬で劇的に効率化できるツールです。個人の働き方、生き方はもとより、会社組織や教育、文化などあらゆる領域に大きな影響を及ぼしていくことは間違いありません。ならば僕たちは、ジェネレーティブAIをどのように使っていくか。ツールとしてのジェネレーティブAIを、うまく使えるようになった人から大きく飛躍していく時代は、もう始まっています。新時代を生き抜くリテラシー、「AI DRIVEN」な働き方・生き方を習得し、活躍のチャンスを手にすることに本書を役立てていただけたら、著者としてたいへん嬉しく思います。

著者紹介

伊藤 穰一 (イトウ ジョウイチ)  
デジタルガレージ取締役共同創業者チーフアーキテクト。千葉工業大学変革センター長。デジタルアーキテクト、ベンチャーキャピタリスト、起業家、作家、学者として主に社会とテクノロジーの変革に取り組む。民主主義とガバナンス、気候変動、学問と科学のシステムの再設計など様々な課題解決に向けて活動中。2011年〜2019年、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボの所長を務め、「人工知能の倫理とガバナンスのための基金(Ethics and Governance of Artificial Intelligence Fund)」を共同設立した他、MITメディアラボとハーバード・ロースクールの共同コース「AIにおける倫理とガバナンス(Ethics and Governance in AI)」を主導。また、非営利団体クリエイティブコモンズの取締役会長兼最高経営責任者も務めた。二ューヨーク・タイムズ社、ソニー株式会社、Mozilla財団、OSI(The Open Source Initiative)、ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)、電子プライバシー情報センター(EPIC)などの取締役を歴任。これまでの活動が評価され、オックスフォード・インターネット・インスティテュートより生涯業績賞、EPICから生涯業績賞を始めとする、様々な賞を受賞。ポッドキャスト「JOIITO変革への道」では、最近の技術動向や社会への影響について取り上げている。千葉工業大学変革センターのセンター長として、ニューロシンボリック・メタプログラミングの一種である確率的プログラミングのコースを開発している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)