
シュニッツラーの世紀 中流階級文化の成立1815−1914
出版社名 | 岩波書店 |
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出版年月 | 2004年11月 |
ISBNコード |
978-4-00-023402-3
(4-00-023402-1) |
税込価格 | 4,400円 |
頁数・縦 | 349,10P 20cm |
商品内容
要旨 |
フロイトが自らの「ドッペルゲンガー」と呼んだ作家シュニッツラー。深層心理に興味を持ち、性本能をテーマにした作品を世に送り出した作家の作品世界は、また作家自身の生き方を反映したものであった。「ヴィクトリア時代」として束ねあげた西洋ブルジョワ社会の歴史を、世紀転換期ウィーンで活躍したこの小説家・劇作家が遺した膨大な『日記』の解読を通して、中流階級の「伝記」として描き出す。大量の資料を引用しつつ、両義的な側面をもつ生身の人間の姿を浮彫りにし、この「シュニッツラーの世紀」が、偽善に満ちた堅苦しい時代という従来の神話的なイメージに収まらないことを明らかにする。「ヴィクトリア時代」は、さまざまな感情に関わる烈しい矛盾を抱えていた点で現代と通底すると同時に、そのまばゆい豊かさによって現代を凌駕する。精神分析的手法を駆使して複眼的に歴史を分析し、巧みな叙述で読者に「読む悦び」を与える本書は、歴史の描き方をめぐる碩学の到達点を示す労作。 |
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目次 |
第1部 基礎確認(ブルジョワジー、単数か複数か |
出版社 商品紹介 |
19世紀から20世紀にかけての西欧文化史の通念を覆し,新しい時代像を大胆な手法で描き出す刺激的力作。 |