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童謡の近代 メディアの変容と子ども文化

岩波現代全書 076

出版社名 岩波書店
出版年月 2015年10月
ISBNコード 978-4-00-029176-7
4-00-029176-9
税込価格 2,750円
頁数・縦 277P 19cm

商品内容

要旨

近代日本で子どもはいかに文化の担い手となったのか。音楽と文芸とのせめぎ合いのなかで、「童謡」を大衆文化へと発展させた北原白秋、鈴木三重吉、本居長世・みどり親子らの活動を追う。明日の「スター誕生」を夢見る歌声文化の魅力と変容を、一〇〇年前に創刊された雑誌『赤い鳥』とその周辺のメディア産業に探る。

目次

序章 メディアの世紀、子どもの世紀(童謡の時代
子どもの世紀
メディアの世紀)
第1章 「声の文化」としての童謡(童謡・童謡雑誌の創刊と流行
文芸としての童謡
童心童話の歌謡)
第2章 歌声の「聖典」(文芸と音楽の攻防
音楽教育と国語教育
発見される幼児の歌声)
第3章 子どもの上演(作曲と身体
消費される子どもの歌声
まぼろしの音楽事業)
第4章 「令嬢」は歌う(本居長世―国学と作曲
童心の受肉
旅に出かける媒介者)
第5章 童謡の機械化(媒介する本居親子
レコード産業の形成と子ども
機械化される聖なる空間)
第6章 命を吹き込むテクノロジー(電気録音時代の幕開け
忘却される媒介者
転居する童心)
終章 メディア変容のファンタジー(童謡のメディア論
子どもとメディアの近代日本)

おすすめコメント

近代日本で子どもはいかに文化の担い手となったのか。歌声文化の魅力と変容をメディア産業に探る。

著者紹介

周東 美材 (シュウトウ ヨシキ)  
1980年、群馬県桐生市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了、博士(社会情報学)。現在、東京大学大学院情報学環特任助教。首都大学東京、学習院大学、東京音楽大学ほか講師。専攻は文化社会学、メディア論、音楽学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)