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シベリア最深紀行 知られざる大地への七つの旅

出版社名 岩波書店
出版年月 2016年2月
ISBNコード 978-4-00-061111-4
4-00-061111-9
税込価格 2,640円
頁数・縦 205P 20cm

商品内容

文学賞情報

2017年 第6回 梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞

要旨

ロシアはモスクワが中心と思いがちだ。しかし苛酷かつ広大なシベリアの底知れぬエネルギーを抱えてこそロシアという国は成り立っているのだ。「住所はツンドラ」と表記するトナカイ遊牧民。今も活躍するシャーマンたち。シベリア各地に広がるイスラム教徒や仏教徒、そして各宗教の寺院をはしごする住民たち。何百年も周囲との関わりを絶った旧教徒の村や道なきドイツ人たちの集落。シベリア最深部に根を張り、たしかに今を生きているあまりに多様で自由、豊かで柔軟、そして強靱な人びとを訪ね歩いた政治学者の稀有な記録。

目次

序章 「神のやどる地」の伝説
第1章 「神の村」へ―アバラーク村の奇跡
第2章 イスラム教徒の村を訪ねて―シベリア・タタール人とイスラム過激派
第3章 極北の遊牧民を訪ねて―ネネツ人を呑みこむ大国ロシア
第4章 辺境の村を訪ねて―トゥヴァー人の幸福
第5章 閉ざされた山岳地帯の村を訪ねて―ロシア人旧教徒の伝統生活
第6章 密林地帯の流浪民を訪ねて―ゴレーンドル人の充足
終章 「第二のエルサレム」へ―コスモポリタニズムと多様性のシベリア

おすすめコメント

シベリア最深部の秘境に暮らす遊牧民やシャーマン、旧教徒など多様で自由な人々を訪ね歩いた稀有な記録。

著者紹介

中村 逸郎 (ナカムラ イツロウ)  
1956年生れ。学習院大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。83‐85年モスクワ大学留学。88‐90年ソ連科学アカデミー留学。島根県立大学助教授を経て、筑波大学人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)