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書道史謎解き三十話

出版社名 岩波書店
出版年月 2019年1月
ISBNコード 978-4-00-061310-1
4-00-061310-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 237P 20cm

商品内容

要旨

優美な「蘭亭序」の裏の王羲之の苦悩とは?顔真卿の石碑は、それぞれ書きぶりが異なるのはなぜか?道風の「和様の書」が、不動の名品とされたわけは?なぜ良寛の書は、観る者の心を和ませるのか?さらに智永、欧陽詢、米〓(べいふつ)、空海、行成など、歴史に名を残す書の大家たちの生涯と運命を辿り、書法に秘められた思想を読み解く。書を学び、鑑賞するための格好の手引となる、興味津々の一冊。

目次

漢字は秦篆に始まる
王羲之にただよう悲運の影
蘭亭の宴の罰則は酒二斗
墓誌銘とは何か
張猛龍碑は名碑だったのか
法隆寺仏造像銘の背景
智永の鉄門限と真草千字文
宇治橋碑の復元はしたけれど
欧陽詢は隋唐の大家
南朝書法の理想家虞世南
〓遂良(ちょすいりょう)―二つの書法
東国古碑の笠石
写経生哀歌
仮名は奈良朝の下級官吏によって作られた
顔真卿―安史の乱
顔真卿―二つの顔
顔真卿―壮絶なる晩節
顔真卿―一碑一面貌の謎(1)
顔真卿―一碑一面貌の謎(2)
空海は五筆和尚
道風に筆のわざわい
行成のことなかれ主義
高野切は古筆の縮図
蘇軾の「寒食詩巻」と遊び心
米〓(べいふつ)の審美眼と奇行癖
王鐸―心の屈折を書にたたみ込む
良寛の真骨頂
張裕〓(ちょうゆうしょう)と老荘思想
楊守敬の商才と日本人
呉昌碩にとっての日本人

おすすめコメント

王羲之、顔真卿、空海、行成……日中書道史に名を残す能書家の生涯と作品に秘められた、興味津々の三十話。

著者紹介

魚住 和晃 (ウオズミ カズアキ)  
1946年生まれ。三重県出身。東京教育大学教育学部大学院修士課程修了。神戸大学国際文化学部教授、同大学院総合人間科学研究科教授を経て、同大名誉教授。天津大学客員教授、文学博士、書家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)