• 本

生活保護解体論 セーフティネットを編みなおす

出版社名 岩波書店
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-00-061495-5
4-00-061495-9
税込価格 2,420円
頁数・縦 311P 19cm

商品内容

要旨

「不正受給」「社会保障費の圧迫」―絶えず強いバッシングにさらされてきた生活保護。だが今、制度を利用する人の半数以上は高齢、単身、年金受給者である。先の見えない時代に、どんな「最低生活保障」が必要なのか?誤解・俗論の数々を退け、社会保障制度全体のなかに生活保護を位置づけなおす画期的な試み。

目次

序章 解体でみえる、最低生活保障の新たなかたち
第1章 生活保護という不思議な世界
第2章 国民皆保険・皆年金体制のなかの「低所得者対策」―もうひとつの「社会扶助」
第3章 解体・編みなおしの戦略と指針―「原理問題」を整理する
第4章 提案 どう解体し、どう溶け込ませるか
終章 生活の「最低限」をどう決める

出版社・メーカーコメント

仕事のあと、ベンチで眠る生活をおくる人。夫に先立たれ、年金だけではやりくりできない人。私たちの「セーフティネット」は、本当に機能しているのだろうか? 生活保護をめぐる俗論、誤解を退け、先のみえない時代の「最低生活保障」のありかたを大胆に構想する。困ったときには、誰もが「使える」「頼れる」制度に??。

著者紹介

岩田 正美 (イワタ マサミ)  
1947年生まれ。日本女子大学名誉教授。中央大学大学院経済学研究科修了。日本女子大学博士(社会福祉学)。東京都立大学人文学部助教授、教授を経て、1998年日本女子大学人間社会学部教授、2015年定年退職。主な著書に『戦後社会福祉の展開と大都市最底辺』(ミネルヴァ書房、1995年。福武直賞、社会政策学会学術賞受賞)などがある。2001年から2011年まで厚生労働省社会保障審議会委員。2011年より同審議会生活保護基準部会臨時委員等歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)