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死者を巡る「想い」の歴史

出版社名 岩波書店
出版年月 2022年9月
ISBNコード 978-4-00-061558-7
4-00-061558-0
税込価格 2,750円
頁数・縦 297,3P 20cm

商品内容

要旨

古代・中世を生きた人びとは、人の死をどのように受け止め、死者をどのような想いで送ってきたのだろうか。遠くに旅立たないで身近にいてほしい、夢でもいいから時には語りかけてほしい。そうした想いを抱く人も多かったのではないか。いっぽう、世を去る人はどんな想いを遺して逝ったのだろうか。―歴史の流れの中で交錯する、死者と生者、それぞれの想念のあり様を、万葉集をはじめとする数多の文学作品を手がかりに探る。

目次

第1章 死者を送る、死者を悼む(家族・親族との死別
家族・親族以外の別れ)
第2章 遺された側の想い(慰め合う人々
遺された身の孤独 ほか)
第3章 死者の世界へ(死に行く者の思い
死への諦念 ほか)
第4章 なお残る死者への想い(蘇る思い出
夢に託す想い ほか)
第5章 使者とその霊魂(死者の霊魂と肉体
説話や物語に見る死者の霊魂 ほか)
補章 能楽―負の他界の死者

出版社・メーカーコメント

古代・中世を生きた人びとは、人の死をどのように受けとめ、死者をどのような想いで送ってきたのだろうか? 亡くなっても遠い彼岸に旅立たないで身近にいてほしい、夢でもいいから時には語りかけてほしい。多くの人びとは、そうした想いでいたのではないか? 死と死者を巡る日本人の「想い」を、和歌・物語などを手がかりに探る。

著者紹介

山本 幸司 (ヤマモト コウジ)  
1946年生まれ。慶應義塾大学大学院経済史専攻修士課程修了。出版社勤務を経て、中央大学大学院国史学専攻博士課程単位取得。神奈川大学短期大学部・同大学院教授、静岡文化芸術大学教授を務めた。静岡文化芸術大学名誉教授。専門は日本中世法制史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)