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本の栞にぶら下がる

出版社名 岩波書店
出版年月 2023年9月
ISBNコード 978-4-00-061610-2
4-00-061610-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 203P 19cm

商品内容

要旨

近年活況を呈する韓国文学翻訳の第一人者であり、優れた書き手でもある著者初の読書エッセイ集。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く。

目次

黄色い本のあった場所―「チボー家」と私たち
いぬいとみこさんのこと
結核をめぐる二つの物語―林芙美子と郷静子
多摩川沿いの工場で―「土堤」を読む
「かるた」と「ふりかけ」―鶴見俊輔の「断片」の味
翻訳詩アンソロジーの楽しみ
杏の枝と七夕の夜―後藤郁子と茨木のり子
炭鉱町から来た人
詩人・仲村渠の路地をたどる
一九一六年、漱石と李光洙
旧正月の李箱の手紙
脱北者が読むジョージ・オーウェル
元山中学の同級生―後藤明生と李浩哲
長璋吉が描いた朝鮮語の風景
物語に吹く風 朝鮮短篇小説選
堀田善衞と「ジョー」の肖像
「やさしみ」のやりとり
森村桂という作家がいた
マダム・マサコの洋裁店
編み物に向く読書
三人の女性の「敗戦日記」
中村きい子の激しさに打たれる
木の栞にぶら下がる

出版社・メーカーコメント

『82年生まれ、キム・ジヨン』など、数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った、珠玉の読書エッセイ。文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり、埋もれた詩人や作家に光を当て、人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど、韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら、その普遍性を今に開く25篇。

著者紹介

斎藤 真理子 (サイトウ マリコ)  
1960年新潟市生まれ。翻訳者、ライター。2015年、『カステラ』で第一回日本翻訳大賞受賞。2020年、『ヒョンナムオッパへ』(チョ・ナムジュ他、白水社)で韓国文学翻訳大賞(韓国文学翻訳院主宰)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)