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韓国徴用工裁判とは何か

岩波ブックレット No.1017

出版社名 岩波書店
出版年月 2020年1月
ISBNコード 978-4-00-271017-4
4-00-271017-3
税込価格 682円
頁数・縦 85P 21cm

商品内容

要旨

元徴用工の慰謝料請求権を認めた韓国大法院の判決は、なぜ画期的かつ正当と言えるのか。問題に正面から向き合うため、そして被害者を救済し、尊厳を回復するために必要なこととは―動員の全貌、過酷な実態、実質的な補償を拒み続ける政府の欺瞞、そして“解決済み”論の不当性を明らかにする。(附録資料:朝鮮人強制動員企業現在名一覧)

目次

第1章 朝鮮人強制動員の経過(徴用工とは
募集による動員
官斡旋による動員
徴用による動員
日本への労務動員数
軍務動員数)
第2章 朝鮮人強制労働の実態(企業文書からみた動員
行政文書からみた動員
企業への強制動員―日本製鉄と三菱重工業
証言から見た強制労働)
第3章 被害回復のない戦後処理―未払金供託・日韓請求権交渉(返還されなかった未払金
日韓請求権交渉
「すべての請求権」とは
不当な「救済なき権利」論)
第4章 韓国徴用工判決の意義(韓国大法院の徴用工差し戻し判決(二〇一二年)
光州地方法院の三菱名古屋判決(二〇一三年)
韓国大法院徴用工判決(二〇一八年)
日本政府の対応
植民地合法論批判)
第5章 植民地責任をとるために(強制労働は歴史的事実
基金の設立による包括的解決を)

出版社・メーカーコメント

日本企業への賠償を命じた韓国大法院判決は、なぜ画期的かつ正当なものとなったのか。数多くの資料と証言から明らかになる、徴用工動員のメカニズムと規模・実態、そして戦後の未払金処理と日韓交渉の問題点とは。研究の第一人者による、強制動員否定論の誤りを糾し、徴用工問題を真に理解・解決するための必読書。

著者紹介

竹内 康人 (タケウチ ヤスト)  
1957年浜松市生まれ、歴史研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)