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『女工哀史』は生きている 細井和喜蔵と貧困日本

岩波ブックレット 1110

出版社名 岩波書店
出版年月 2025年7月
ISBNコード 978-4-00-271110-2
4-00-271110-2
税込価格 748円
頁数・縦 79P 21cm

商品内容

要旨

「機械鍛治の技術を放棄して、文学の道へ志そう。…芸術は僕にとっての再生の救いであった」(細井和喜蔵)。「女工哀史」といえば「悲惨な労働」のイメージ。でも読めば働く人たちの息遣いが聞こえ、「古典」のイメージが覆る!当時無名の若者による渾身の内部告発は、現代にこそ有効だ。刊行から100年、作品世界の魅力を余さず読み解く。

目次

第一章 細井和喜蔵の生涯
第二章 『女工哀史』を読む
第三章 『女工哀史』の小説版『奴隷』『工場』
第四章 妻としをの「もうひとつの女工哀史」

著者紹介

松本 満 (マツモト ミツル)  
1948年京都府生まれ。細井和喜蔵を顕彰する会代表、細井和喜蔵研究家。高校教諭(1970〜2008年)のかたわら、1972年より細井和喜蔵顕彰事業に加わる。1998年、「細井和喜蔵を顕彰する会」を立ち上げる
斎藤 美奈子 (サイトウ ミナコ)  
1956年新潟県生まれ。文芸評論家。1994年に文芸評論『妊娠小説』でデビュー。2002年『文章読本さん江』で、第1回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)