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宮本武蔵 「兵法の道」を生きる

岩波新書 新赤版 1167

出版社名 岩波書店
出版年月 2008年12月
ISBNコード 978-4-00-431167-6
4-00-431167-5
税込価格 924円
頁数・縦 240P 18cm

商品内容

要旨

誰もが知る存在でありながら、じつは信用できる史料がきわめて少ない武蔵。小説や伝説に隠されてきた実像はいかなるものだったか。すべての勝負に勝ってなお生涯追求し続けた、「兵法の道」とは何か?新史料も用いながら生涯を追うとともに、きわめて合理的かつ具体的に書かれたその思想を、『五輪書』を核に精細に読みとく。

目次

序章 「巌流島の決闘」の虚実
1 「宮本武蔵」の誕生―「天下一」の武芸者へ(武蔵の生い立ち
少年期の武蔵
関ヶ原の戦いと廻国武者修行―実践の中で生まれた感覚
『兵道鏡』を記す―円明流の樹立)
2 「ふかき道理」を求めて―幕藩体制確立期の社会で(大坂夏の陣とその後
姫路藩・明石藩の客分として―「遊寓の名士」
「兵法の道にあふ」―島原の乱の頃)
3 「兵法の直道」を伝えん―後世に遺したもの(二刀一流の展開―熊本細川藩にて
晩年の境地―水墨画と『五方之太刀道』
『五輪書』の成立―「天道と観世音を鏡として」
『独行道』と武蔵の終焉)
4 『五輪書』の思想(地の巻―剣術一通りにしては、まことの道を得がたし
水の巻―身も足も心のままにほどけたる
火の巻―兵法の智徳を以て、万人に勝つ所を極める
風の巻―他の事をよく知らずして、自らのわきまへ成りがたし
空の巻―おのれと実の道に入る)
終章 「道」の思想の中で―「常に兵法の道をはなれず」(「道」の思想
剣術の「道」の展開
武蔵の「兵法の道」)

著者紹介

魚住 孝至 (ウオズミ タカシ)  
1953年兵庫県に生まれる。1983年東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。専門は日本思想、実存思想、身体文化。現在、国際武道大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)