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科学者が人間であること

岩波新書 新赤版 1440

出版社名 岩波書店
出版年月 2013年8月
ISBNコード 978-4-00-431440-0
4-00-431440-2
税込価格 1,012円
頁数・縦 243P 18cm

商品内容

要旨

大震災を経てなお変われぬ日本へ―大森荘蔵、宮沢賢治、南方熊楠らに学びつつ“自然”“生命”から近代科学文明を問い直す。

目次

1 「生きものである」ことを忘れた人間(「生きものである」とはどういうことか
「ヒト」の特徴を考える
近代文明とは何だったか―「生命」の視点から)
2 「専門家」を問う―社会とどう関わるか(大森荘蔵が描く「近代」
専門家のありようを見直す
社会に対する「表現」
生活者として、思想家としての科学者)
3 「機械論」から「生命論」へ―「重ね描き」の提案(近代科学がはらむ問題
「密画化」による「死物化」
「重ね描き」という方法
自然は生きている
「知る」ことと「わかる」こと)
4 「重ね描き」の実践にむけて―日本人の自然観から(日本人の自然観
「重ね描き」の先達、宮沢賢治
「南方曼陀羅」と複雑系の科学
重ね描きの普遍性)
5 新しい知への道―人間である科学者がつくる(生命科学の誕生
アメリカ型ライフサイエンスの問題点
何を変えていくか
生命誌研究館の二〇年とこれから)

著者紹介

中村 桂子 (ナカムラ ケイコ)  
1936年東京都生まれ。東京大学理学部化学科卒、同大学院生物化学修了。三菱化成生命科学研究所人間・自然研究部長、早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを経て、1993年から2002年3月までJT生命誌研究館副館長。理学博士。現在―JT生命誌研究館館長。専攻は生命誌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)