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「挫折」の昭和史 上

岩波現代文庫 学術 140

出版社名 岩波書店
出版年月 2005年3月
ISBNコード 978-4-00-600140-7
4-00-600140-1
税込価格 1,320円
頁数・縦 299P 15cm
シリーズ名 「挫折」の昭和史

商品内容

要旨

大正・昭和初頭の都市モダニズムは満州で開花し、戦時下の文化・スポーツ活動に結実した。その担い手は林達夫、小泉信三、岡部平太、竹中英太郎ら、「挫折」を経験した人々であり、石原完爾を中心とする知的水脈と共鳴した。近代の隊列から横へ足を踏み出した人物たちの中に日本人の生き方のもう一つの可能性を探り出すという、知のオデッセイの試み。

目次

1 「挫折」の昭和史―エノケンから甘粕正彦まで(白井鉄造と甘粕正彦のフランス
白井・エノケン・ロッパ ほか)
2 戦争と“知識人”―名取洋之助から富塚清へ(名取洋之助の活動
日本工房の人々 ほか)
3 スポーツの帝国(一)―小泉信三とテニス(小泉信三とテニス
岩波書店と小泉 ほか)
4 スポーツの帝国(二)―岡部平太の“満州”(岡部平太のアメリカ体験
岡部平太の「満州」 ほか)
5 絵師と将軍(絵師竹中英太郎
浅原健三の水脈 ほか)

著者紹介

山口 昌男 (ヤマグチ マサオ)  
1931年北海道生まれ。55年東京大学文学部国史学科卒業後、東京都立大学大学院で文化人類学を専攻。東京外国語大学、静岡県立大学、札幌大学の教授を歴任。「中心と周縁」「スケープゴート」「道化」などの概念を駆使して独自の文化理論を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)