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「国語」という思想 近代日本の言語認識

岩波現代文庫 学術 263

出版社名 岩波書店
出版年月 2012年2月
ISBNコード 978-4-00-600263-3
4-00-600263-7
税込価格 2,068円
頁数・縦 435,8P 15cm

商品内容

要旨

「国語」は概念として、いつ、どのように形成されたのか。明治期日本の国家統合の要として創出されたのが「国語」であるならば、それをめぐっていかなる言語認識が展開されていたのか。本書は「国語」とそれをめぐるイデオロギーのせめぎ合いの軌跡を上田万年、保科孝一らの言語思想を軸に克明に跡づけつつ「国語の思想」の内実に迫る画期的な言語思想史。

目次

「国語」以前の日本語―森有礼と馬場辰猪の日本語論
第1部 明治初期の「国語問題」(国字問題のゆくえ
言文一致と「国語」
「国語」の創成)
第2部 上田万年の言語思想(初期の上田万年
「国語と国家と」
「国語学」から「国語政策」へ)
第3部 国語学と言語学(忘れられた国語学者保科孝一
国語学史をめぐって
国語の伝統と革新)
第4部 保科孝一と言語政策(標準語の思想
朝鮮とドイツ領ポーランド
「同化」とはなにか
満州国と「国家語」
「共栄圏語」と日本語の「国際化」)

著者紹介

イ ヨンスク (イ ヨンスク)  
李妍淑。韓国順天市に生まれる。延世大学校文科大学卒業。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。大東文化大学助教授を経て、一橋大学大学院言語社会研究科教授。社会学博士。専攻=社会言語学・言語思想史。1997年に本書でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)