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李香蘭と原節子

岩波現代文庫 文芸 194

出版社名 岩波書店
出版年月 2011年12月
ISBNコード 978-4-00-602194-8
4-00-602194-1
税込価格 1,408円
頁数・縦 437P 15cm

商品内容

要旨

日本植民地の現地女性を演じ、戦後も国境を越えて活躍した李香蘭。軍人の貞淑な妻を演じて、戦後は民主主義の「象徴」となった原節子。日本映画史上、対照的な役割を演じた二人は一九二〇年の同年生まれである。本書は懐古趣味や神話化とは明確に一線を画して、二人の女優をジェンダーと植民地主義、ファシズムとナショナリズムという視点で論じる。二人の女優の神話が醸成されていく過程を比較し分析した本書は、映画史の新たな挑戦である。

目次

第1章 二人の女優
第2章 原節子1920‐45
第3章 李香蘭1920‐46
第4章 原節子1946‐
第5章 山口淑子、シャーリー・ヤマグチ、李香蘭、大鷹淑子、ジャミーラ1946‐
第6章 神話とその分身
李香蘭と朝鮮人慰安婦

著者紹介

四方田 犬彦 (ヨモタ イヌヒコ)  
1953年西宮市に生まれる。東京大学人文系大学院博士課程修了。専攻は比較文学・比較文化。コロンビア大学、ボローニャ大学、テルアヴィヴ大学等で客員研究員・教授を転々とし、現在は明治学院大学教授として映画史の教鞭を執る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)