• 本

ドーダの人、森鴎外 踊る明治文学史

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2016年9月
ISBNコード 978-4-02-251401-1
4-02-251401-9
税込価格 1,980円
頁数・縦 270P 19cm

商品内容

要旨

名家の跡取り、優秀な息子、近代日本を背負う軍医であり小説家―エリート・鴎外が抱いた複雑なコンプレックスの正体とは?へりくだりながらドーダする「軟ドーダ」の元祖・成島柳北、「小説はいったい何の役に立つのか?」と苦悩し続けた「外ドーダ」第一号・坪内逍遙、そして究極の「外ドーダ」人間となった・森鴎外。作家らの本質を炙り出し、明治文学史がよりよく分かる新たな文学論!ドーダとは?「ドーダ、俺はすごいだろう」という、自己愛を核としてなされるすべての表現行為のことである。

目次

帰ってきたドーダ
軟ドーダの元祖・成島柳北
外ドーダでい続けた坪内逍遙
究極の「外ドーダ」森鴎外
森鴎外と米食論争
森鴎外のもつれた愛国心
「踊る鴎外」から「踊らない鴎外」へ
森鴎外の二重構造的心理

おすすめコメント

【文学/日本文学評論随筆その他】東大で独逸語を学び、ドイツに留学したのちには軍医の傍ら、小説家としても名をはせた森 外。彼には西欧人コンプレックスから生まれた「ドーダ」がある、と著者は説く。偉大な文学者の過剰な自意識に迫る画期的な文学評論。

著者紹介

鹿島 茂 (カシマ シゲル)  
1949年神奈川県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程中退。91年に『馬車が買いたい!』でサントリー学芸賞受賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』で講談社エッセイ賞、2000年『パリ風俗』で読売文学賞受賞。共立女子大学助教授・教授を経て、08年より明治大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)