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母・娘・祖母が共存するために

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2017年12月
ISBNコード 978-4-02-251508-7
4-02-251508-2
税込価格 1,540円
頁数・縦 228P 20cm

商品内容

要旨

それでも母が重たい娘たち、団塊女性の母であることの困難、存在感を増す祖母。娘・母・祖母の3世代と家族を射程にいれて解決の方向性をさぐる、母娘問題の第一人者による力作。

目次

家族愛帝国の難民女性たち―まえがきに代えて
「毒母」という言葉を点検する
1995年という転換点
母娘関係をめぐる歴史
母娘問題の中核となった女性たち
団塊世代の男性たち
団塊世代がつくった家族
団塊女性たちの挫折感
僕は生き直したいんだ
母はなぜ不幸しか語らないのか〔ほか〕

おすすめコメント

ベストセラー『母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き』から10年。母の愛に疑念をいだいた娘たちは「墓守娘」「母重」という自己確認の言葉を獲得した。その母は団塊世代に属し、また高齢の母を介護する立場は娘である。あまり言及されてこなかった団塊女性を1970〜80年代の時代背景を入れて考えると、何がみえてくるのか。また100歳超えの高齢者が6万人という現代に、母娘問題は「老いた母とのつきあい」をぬきには語れない。娘の子育てに懸念をいだき孫のことが心配でたまらない、孫の不登校を悩む祖母の相談は増える一方だ。 本書では娘、母、祖母の3世代と家族という視点を入れ、団塊女性に象徴される母親のかかえる困難さに言及する。そして女性だけの問題にとどまらず、父親(夫)である男性、息子と母と関係にもふれる。 この10年の臨床をもとに3世代の共存の方向性を提言する、母娘問題の第一人者による力作。

著者紹介

信田 さよ子 (ノブタ サヨコ)  
1946年、岐阜県生まれ。69年、お茶の水女子大学教育学部哲学科卒業、73年、同大学院修士課程児童学専攻修了。95年より原宿カウンセリングセンター所長。臨床心理士。2003年内閣府男女共同参画推進課「配偶者からの暴力の加害者更生に関する調査研究・研究会」ワーキングチームメンバー。2005年法務省「性犯罪者処遇プログラム研究会」構成員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)