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生皮 あるセクシャルハラスメントの光景

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-02-251816-3
4-02-251816-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 293P 20cm

商品内容

要旨

動物病院の看護師で、物を書くことが好きな九重咲歩は、小説講座の人気講師・月島光一から才能の萌芽を認められ、教室内で特別扱いされていた。しかし月島による咲歩への執着はエスカレートし、肉体関係を迫るほどにまで歪んでいく―。7年後、何人もの受講生を作家デビューさせた月島は教え子たちから慕われ、マスコミからも注目を浴びはじめるなか、咲歩はみずからの性被害を告発する決意をする。なぜセクハラは起きたのか?家族たちは事件をいかに受け止めるのか?被害者の傷は癒えることがあるのか?被害者と加害者、その家族、受講者たち、さらにはメディア、SNSを巻き込みながら、性被害をめぐる当事者の生々しい感情と、ハラスメントが醸成される空気を重層的に活写する、著者の新たな代表作。

出版社・メーカーコメント

創作講座の人気講師がセクハラで告発された。被害者と加害者、その家族、受講者たち――。当事者の生々しい感情と、ハラスメントが醸成される空気を重層的に活写する、著者の新たな代表作 ◆動物病院の看護師で、物を書くことが好きな九重咲歩は、創作講座の人気講師・月島光一から才能の萌芽を認められ、教室内で特別扱いされていた。しかし月島による咲歩への執着はエスカレートし、肉体関係を迫るほどにまで歪んでいく。7年後、何人もの受講者を作家デビューさせた月島は教え子たちから慕われ、マスコミからも注目を浴びはじめるなか、咲歩はみずからの性被害を告発する決意をする。なぜセクハラは起きたのか? 家族たちは事件をいかに受け止めるのか? 被害者の傷は癒えることがあるのか?――メディア、SNSを巻き込みながら、性被害をめぐる当事者たちの生々しい声を描き切る傑作長編小説

著者紹介

井上 荒野 (イノウエ アレノ)  
1961年生まれ。89年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞、16年『赤へ』で柴田錬三郎賞、18年『その話は今日はやめておきましょう』で織田作之助賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)