• 本

街道をゆく 15 新装版

北海道の諸道

朝日文庫 し1-71

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2008年11月
ISBNコード 978-4-02-264461-9
4-02-264461-3
税込価格 726円
頁数・縦 306,8P 15cm
シリーズ名 街道をゆく

商品内容

要旨

道南の函館では『菜の花の沖』の高田屋嘉兵衛、この町で布教したロシア正教のニコライ神父の生涯を考える。江差港には、幕府海軍の主力艦で、沈没に榎本武揚が戦意を失った開陽丸が眠る。旅のクライマックスは道東の陸別。『胡蝶の夢』の主人公のひとり、関寛斎の終焉の地でもある。晩年に極寒の地を開拓、深く慕われつつ劇的に生涯を閉じた。今は妻と眠る寛斎への筆者の思いは深い。

目次

函館
道南の風雲
寒冷と文化
高田屋嘉兵衛
函館ハリストス正教会
松前氏の成立
蝦夷錦
松前の孟宗竹
最後の城
レモン色の町
開陽丸
政治の海
開陽丸の航跡
江差の風浪
海岸の作業場
札幌へ
住居と暖房
札幌
厚田村へ
崖と入江
集治監
新十津川町
奴隷
屯田兵屋

おすすめコメント

司馬遼太郎の「街道をゆく」が、読みやすい新組みに生まれ変わって再登場。全43巻、毎月4冊同時刊行。函館を出発点に札幌、旭川、陸別へ──古代から幕末維新までの長い道のりをたずね歩く旅。原野を切り開いた開拓使や劣悪な環境で労働を強いられた囚人、屯田兵の時代を振り返り、アイヌとの抗争から台頭した松前氏の京風文化を思う。

著者紹介

司馬 遼太郎 (シバ リョウタロウ)  
1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪大学外国語学部)蒙古科卒業。60年、『梟の城』で直木賞受賞。75年、芸術院恩賜賞受賞。93年、文化勲章受章。96年、死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)