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日本中世への招待

朝日新書 749

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-02-295057-4
4-02-295057-9
税込価格 935円
頁数・縦 284P 18cm

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要旨

2016年刊行の『応仁の乱』(中公新書)が大ヒットして以来、「中世史ブーム」が続いているようだ。その中で多くの歴史ファンが注目するのは、戦乱の世における武将の活躍や、合戦の経緯だろう。だが教養として中世を理解するには、当時の武士や庶民の生活や価値観を知る必要があるのではないか。本書では、『応仁の乱』の著者でもある呉座勇一氏が、日本中世(平安末期から戦国時代まで)における、さまざまな身分の人々の「生活」に着目する。家族や教育の制度、出産や老い、医療、葬儀、さらには誕生日会や正月祝い、接待、引越し、旅行などの生活習慣に関する興味深いエピソードを、史料と最新の研究成果をもとに詳しく紹介。長きにわたった戦乱の世にも、生き生きとした一般武士や庶民の生活があったことを伝えている。著者は、日本中世史を専攻する歴史学者で、現在、国際日本文化研究センター助教。なお、ダイジェストでは、中世の「教育」と、「誕生日会」に関する内容を取り上げた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年4月7日]

商品内容

要旨

戦の世における、人々の日常生活とは?山伏や陰陽師などにより祈祷が捧げられた出産、口を開けて舌を出したり、唾を飛ばすことを戒める武家の家訓、死傷者まで出た、子どもの日の石合戦、現代と変わらない、年長者による説教と自慢話…。知られざる、中世日本人の姿に迫る!

目次

第1部 人生の歴史学(中世の家族
中世の教育
中世の生老病死)
第2部 交流の歴史学(中世の宴会
中世の寺社めぐり
中世の誕生日会
中世のお正月
中世の外国人 ほか)
付録 さらに中世を知りたい人のためのブックガイド

おすすめコメント

現代でも話題になる結婚や離婚、誰もが不安を抱く病気や葬儀、それに伴う遺産相続、将来を見据えての教育体制……。それらは、中世の日本でどのように行われてきたのか? その他、年始の挨拶やお中元、引っ越しから旅行まで、中世の日本人の習慣を詳細に読み解く一冊。

著者紹介

呉座 勇一 (ゴザ ユウイチ)  
1980(昭和55)年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。専攻は日本中世史。国際日本文化研究センター助教。2014年『戦争の日本中世史』(新潮選書)で第12回角川財団学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)