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老いの失敗学 80歳からの人生をそれなりに楽しむ

朝日新書 942

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2024年1月
ISBNコード 978-4-02-295251-6
4-02-295251-2
税込価格 924円
頁数・縦 214P 18cm

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要旨

「老い」は誰にも避けて通ることはできない。世界一の超高齢社会を続ける日本では、高齢者自身はもちろん、若い世代も老いという現象に向き合う必要があるだろう。そして、自分自身に起きる、当事者としての「老い」は、誰にとっても未知の世界だ。初めての経験であれば「失敗」も避けられない。
本書では、80歳を超える「失敗学」の大家が、これまでの研究と自身の経験から、老いと失敗の共通点を見出し、そこから得た知見を披露している。失敗にも老いにも、それぞれメリットとデメリットの両面がある。失敗にデメリットがあるのは言うまでもないが、それを糧に奮起したり、教訓が得られるといったメリットもある。老いには心身の不調や「老害」と呼ばれる言動といったデメリットがあるものの、それらの現実を受け止め原因を探り、うまく対処すれば、はかりしれないメリットがあるという。
著者は1941年生まれ。東京大学名誉教授で、失敗学、創造学、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学を専門とする。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。02年にNPO法人「失敗学会」を立ち上げた。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2024年2月13日]

商品内容

要旨

忌み嫌われているにもかかわらず、誰しも避けては通れない―。老いと失敗は似ている!「老いにも扱い方次第で人々を良い方向に導く面がある」「老いの問題を考える上で、当事者の話を聞くことは不可欠」「コミュニケーション力の低下が様々な問題の大きな原因になっている」など。失敗の専門家が普段から利用している「失敗学」からのヒントを、自らの「老い」を通して解説する。

目次

第1章 「老い」と「失敗」(老いは失敗と似ている
失敗学の視点で老いの問題を見て気付いたこと ほか)
第2章 「悪い老い」に気をつける(老いることで失われるもの、新たに得られるもの
失われることで見えてきた世界 ほか)
第3章 コミュニケーション力がカギになる(自動翻訳機から学んだこと
コミュニケーション力の低下が招く問題 ほか)
第4章 「老い方」は人それぞれ(老いによる問題は人によって異なる
体の衰えから私の身に起こっている様々な問題 ほか)
第5章 終わりから考える(まずくなったときの対処法をあらかじめ考える
「順演算」と「逆演算」 ほか)

出版社・メーカーコメント

「老い」と「失敗」には共通点がある。長らく「失敗」を研究してきた「失敗学」の権威が、80歳を超えて直面した現実を見つめながら実践する、「老い」に振り回されない生き方とは。老いへの対処に生かすことができる失敗学の知見を紹介。

著者紹介

畑村 洋太郎 (ハタムラ ヨウタロウ)  
1941年東京生まれ。東京大学工学部卒。同大学院修士課程修了。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造学、知能化加工学、ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。02年にNPO法人「失敗学会」を、07年に「危険学プロジェクト」を立ち上げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)