わたしは名前がない。あなたはだれ? エミリー・ディキンスン詩集
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2017年7月 |
ISBNコード |
978-4-04-069333-0
(4-04-069333-7) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 175P 19cm |
商品内容
要旨 |
世に知られずひっそりと生きて、嫁ぐことなく、55歳で静かに死んだエミリー。33歳から敷地の外へ歩み出ることなく、四季を通して白い服を身につけた。遺された1775編の詩稿と手紙が、眠っていた「沈黙のドラマ」を、死後、白日の明るみに晒すことになった。―アメリカ文学史上の奇跡と言われる詩人の誕生である。 |
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目次 |
1 わたしは名前がない。あなたはだれ?―日々の暮らしを宇宙のものとともに |
おすすめコメント
英文の構造が変則的で、それゆえ訳すことが難しいといわれるエミリー・ディキンスンの1775編の詩のなかから、73編を選んで、7つのジャンルに分けて構成した。ディキンスンを愛してやまない詩人で翻訳家の内藤里永子氏が、「ディキンスンの詩に親しみをもってもらえるように」との願いを込めた渾身の訳。内藤氏は『まぶしい庭へ』(ディキンスンの詩にターシャ・テューダーがイラストをつけた絵本)を訳し、好評を博した。7つのジャンル分けは以下のとおり。1、わたしは名前がない。あなたはだれ? (日々の暮らしを宇宙のものとともに) 2、ほんとうに目が見えなくなってしまう前に (心の目で見て、心の耳で聴く) 3、魂には逃亡を企てる時がある (舞い踊る衝動、噴火を秘めたエネルギー) 4、自分自身を信じるの!神秘を信じるの! (詩人の姿のあらわれ) 5、朝がドアを叩いた、別れのとき。どちらももう強くはなかった (いのちの真紅の多量のしたたり) 6、あのような方も死ぬ、ということが、わたしの死を穏やかにする (死の眠りと別れ) 7、「希望」は背中に翼をつけている(癒しのことば)