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傀儡政権 日中戦争、対日協力政権史

角川新書 K−296

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2019年12月
ISBNコード 978-4-04-082313-3
4-04-082313-3
税込価格 1,078円
頁数・縦 265P 18cm

商品内容

要旨

1931年の満洲事変以後、日本が中国大陸へ進出する過程で中国人(または満洲人・蒙古人)を首班とする現地政権がいくつも生まれた。それは日本側の意のままに動いたため、親日傀儡政権(中国語では偽政権)と呼ばれた。日本が中国占領地を統治するのに必要不可欠だったその存在を抜きに日中戦争を語ることはできないが、満洲国以外は光が当たっていない。最新研究に基づく、知られざる傀儡政権史!

目次

はじめに(「漢奸」という負い目と覚悟
漢奸と傀儡政権あっての日中戦争 ほか)
第1章 冀東防共自治政府(冀東政権)(冀東非武装地帯の設置
華北分離工作が始まる ほか)
第2章 中華民国臨時政府(華北政務委員会)(日中戦争の勃発と第二次国共合作の結成
日本人顧問は治安維持会のあらゆる業務に干渉した ほか)
第3章 中華民国維新政府(日中全面戦争と「南京大虐殺」
小さな傀儡政権、治安維持会と自治委員会 ほか)
第4章 中華民国国民政府(汪兆銘政権)(汪兆銘は国民政府ナンバー2だった
日中断交 ほか)

おすすめコメント

「漢奸」か?「国士」か?日中戦争後、売国奴とされた男たちの実像!傀儡政権。日本が中国占領地を統治するのに必要不可欠だったその存在を抜きに、日中戦争を語ることはできない。けれども、包括的な研究は乏しかった。満洲国以外にもあった、闇に葬り去られた政権が最新研究で甦る!

著者紹介

広中 一成 (ヒロナカ イッセイ)  
1978年、愛知県生まれ。2012年、愛知大学大学院中国研究科博士後期課程修了。博士(中国研究)。現在は愛知大学非常勤講師。専門は中国近現代史、日中戦争史、中国傀儡政権史。戦争体験者へのオーラルヒストリーも独自に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)