商品内容
文学賞情報 |
2018年
第5回
城山三郎賞受賞 |
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要旨 |
一九八九年六月四日。変革の夢は戦車の前に砕け散った。台湾の民主化、東西ドイツの統一、ソ連崩壊の一つの要因ともされた天安門事件。毎年、六月四日前後の中国では治安警備が従来以上に強化される。スマホ決済の送金ですら「六四」「八九六四」元の金額指定が不可能になるほどだ。あの時、中国全土で数百万人の若者が民主化の声を上げていた。世界史に刻まれた運動に携わっていた者、傍観していた者、そして生まれてもいなかった現代の若者は、いま「八九六四」をどう見るのか?各国を巡り、地べたの労働者に社会の成功者、民主化運動の亡命者に当時のリーダーなど、六〇人以上を取材した大型ルポ。語り継ぐことを許されない歴史を忘れ去られる。これは、天安門の最後の記録といえるだろう。 |
目次 |
序章 君は八九六四を知っているか? |
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1989年6月4日、中国の“姿”は決められた。タブーに挑む大型ルポ! 天安門事件。中国では未だにタブーとなっており、“八九六四”と言われる。当時の有名リーダーから地べたの労働者に社会の成功者、そして亡命者など60人以上を取材!世界史に刻まれた事件の意義と意味を問い直す!