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まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-04-107843-3
4-04-107843-1
税込価格 2,200円
頁数・縦 463P 19cm

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要旨

社会環境が不確実で不安なものになり、さらに真偽が疑わしい情報が氾濫する中にあっては、人は論理的に考えることを放棄しやすいのではないか。落ち着いてよく考えれば誤りとわかるはずのデマ情報を信じたり、偏見や視野狭窄、不注意によって特定の個人を攻撃したりする人が多くなる。どうすればいいのか。本書では、私たちが陥りがちな「間違った思考」や、意図的、あるいは無意識のうちに人を騙したり、攻撃したりする発言や情報のパターンを、豊富な事例をもとに指摘。それらにまどわされないための分析的思考を身につける方法を解説している。人類は優れた頭脳を持っている反面、過去の経験に基づく信念や直観、あるいは感情にまどわされ、しばしば「理性が欠けたサル(irrational ape)」になりがちだ。本書では、それによって軽率な行動に走らないよう、さまざまな科学的な正しい「考え方」を指南する。著者は、アイルランド出身の物理学者、ガン研究者、科学ジャーナリスト。オックスフォード大学およびクイーンズ大学(ベルファスト)に所属。
※要旨の情報〔社会情勢、著者経歴など〕は、作成日当時のものです。
以降内容が変わっている場合があります。[要旨作成日:2020年5月15日]

商品内容

要旨

嘘や陰謀論にだまされない「考え方」がわかる22章。誰にも人の考えを変えることなどできない。できるのは、自分の考えを変えることだけだ。

目次

不条理と残虐行為
第1部 理性の欠如
第2部 純粋で単純な真実?
第3部 思考の罠
第4部 嘘、大嘘、そして統計
第5部 世界のニュース
第6部 暗闇に立つろうそく

おすすめコメント

世界がクリアに見えてくる22章。2019年アイルランドベストセラー偏見、偽の情報、陰謀論、無知がはびこる中、どうすれば誤った判断を防げるのか?

著者紹介

グライムス,デヴィッド・ロバート (グライムス,デヴィッドロバート)   Grimes,David Robert
物理学者、ガン研究者、科学ジャーナリスト。1985年アイルランドのダブリン生まれ。オックスフォード大学およびクイーンズ大学(ベルファスト)所属。BBC(英国放送協会)・RTE(アイルランド放送協会)で科学・政治・メディアに関するコメンテーターとして活躍中。ガーディアン紙、アイリッシュ・タイムズ紙、スペクテイター誌、その他多くの媒体で記事を執筆した。アイルランドにおける科学関連の政策のアドバイザーも務める。ワクチン反対運動や気候変動、原子力などに対する認識の誤りを科学的な視点から解説して世論を正しい方向に導いた功績から「2014 Sense About Science/Nature Maddox」賞を受賞
長谷川 圭 (ハセガワ ケイ)  
高知大学卒業後、ドイツのイエナ大学でドイツ語と英語の文法理論を専攻し、1999年に修士号取得。同大学での講師職を経たあと、翻訳家および日本語教師として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)