• 本

あわのまにまに

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年2月
ISBNコード 978-4-04-112156-6
4-04-112156-6
税込価格 1,870円
頁数・縦 317P 19cm

商品内容

要旨

2029年、韓国からきた兄の家出、おばあちゃんのお通夜で通常運転のママ。うちの家族はふつうとはちがう。2019年、クルーズ船で一緒になった夫婦と年若の青年。なんだかすべてがパフォーマンスのように見えた。2009年、クリスマスの夜のダイヤの指輪、ママの掌の上で踊らされているおねえちゃんと私。1999年、ノストラダムス後も終わらない世界、「ママは、パパが死ぬのを待ってたんじゃないか」と言った幼なじみ。1989年、親友からその亭主の死を知らせる電話。職場で出会い、結婚も出産も同じ年の親友。1979年、おなかの中の三ヶ月になる命。ねえ、おねえちゃん、私たちこれでよかったんだよね?10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族たちの軌跡をたどる全6章。

出版社・メーカーコメント

どれだけの秘密が、この家族には眠っているんだろう――「好きな人といっしょにいるために」あのときあの人は何をした? 2029年から1979年まで10年刻みでさかのぼりながら明かされる、ある家族をとりまく真実。「ふつう」を揺らがせる逆クロニクル・サスペンス

著者紹介

吉川 トリコ (ヨシカワ トリコ)  
1977年静岡県浜松市生まれ。2004年、「ねむりひめ」で“女による女のためのR‐18文学賞”第3回大賞および読者賞を受賞、同作収録の『しゃぼん』でデビュー。著書に『グッモーエビアン!』『戦場のガールズライフ』『少女病』『ミドリのミ』『ずっと名古屋』『光の庭』『女優の娘』『夢で逢えたら』『流れる星をつかまえに』、「マリー・アントワネットの日記」シリーズなど多数。22年、『余命一年、男をかう』で第28回島清恋愛文学賞を受賞。エッセイでは、『おんなのじかん』所収の「流産あるあるすごく言いたい」で第1回PEPジャーナリズム大賞2021オピニオン部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)