• 本

荒城に白百合ありて

角川文庫 す5−7

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-04-113006-3
4-04-113006-9
税込価格 924円
頁数・縦 436P 15cm

商品内容

要旨

森名幸子にとって江戸で生まれ育ち、教養高く武芸にも秀でた母・鏡子は誇りであった。薩長軍が城下に迫り、娘に自害を迫った時も、母は完璧な会津婦人だった。しかし自害の直前に届いた一通の文が、母の、そして幸子の運命を大きく変える。文の差出人は岡元伊織。薩摩藩士の青年であり、この世界でただひとり、鏡子の「空虚」を理解できる男だった。大地震の夜、燃え盛る江戸で出会った2人は、戦禍の会津で再び巡り逢う。

出版社・メーカーコメント

この世界で、ともに生きられない。だから、あなたとここで死にたい。薩摩藩士の岡元伊織は安政の大地震の際に、燃え盛る江戸の町をひとりさまよい歩く、美しい少女・鏡子と出会う。魂から惹かれあう二人だが、幕末という「世界の終わり」は着実に近づいていて――。

著者紹介

須賀 しのぶ (スガ シノブ)  
上智大学文学部史学科卒業。1994年「惑星童話」でコバルト・ノベル大賞読者大賞受賞。以後コバルト文庫を中心に活躍。2016年『革命前夜』で大藪春彦賞、17年『また、桜の国で』で高校生直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)