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触身仏

角川文庫 き25−3 蓮丈那智フィールドファイル 2

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年4月
ISBNコード 978-4-04-114079-6
4-04-114079-X
税込価格 968円
頁数・縦 300P 15cm

商品内容

要旨

フィールドワークで災難や殺人事件に遭遇する民俗学者が存在するのか?蓮丈那智の助手・内藤三國は、毎度の無理難題、考察に翻弄され疲弊する日々。東北地方の山奥に佇む石仏の真の目的。死と破壊の神が変貌を繰り返すに至る理由。海幸彦・山幸彦の伝説と死者の胃の中の曲玉の関係。即身仏がなぜ塞の神として祀られたのかを巡る謎。孤高の民俗学者が奇妙な事件に挑む5篇を収録。連作短篇の名手が放つ本格民俗学ミステリ!

出版社・メーカーコメント

東北の山中にある〈供養の五百羅漢〉と呼ばれる謎の石仏群。民俗学者・蓮杖那智は、雪山でのフィールドワークの最中、足を踏み外し、骨折する。那智の代わりに学生のレポートの採点をするはめになった内藤三國は、ある学生のレポートに目を奪われるが……(「秘供養」)。キャンパス内でサークル活動を装って、勧誘をする新興宗教に兄が入会してしまい、洗脳された兄を救おうと奔走する妹。相談を受けた三國は、穏やかで不思議な魅力を持つ主宰者と知り合う。やがて、想像を絶する恐ろしい事件が起きてしまい−−(「大黒闇」)。蓮丈那智のもとに届いた一通の手紙。とある村に珍しい“即身仏”が祀られていると言う。生きたまま土中に埋められ、生きながらに仏となる“即身仏”。調査に赴いた那智は、村にすべての記録から抹消された場所があることを知る(表題作)、を含む本格民俗学ミステリー全5篇。

著者紹介

北森 鴻 (キタモリ コウ)  
1961年山口県生まれ。95年に『狂乱廿四孝』で第6回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。99年短編連作『花の下にて春死なむ』で第52回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2010年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)