天鬼越
角川文庫 き25-6 蓮丈那智フィールドファイル 5
出版社名 | KADOKAWA |
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出版年月 | 2024年10月 |
ISBNコード |
978-4-04-114082-6
(4-04-114082-X) |
税込価格 | 1,034円 |
頁数・縦 | 372P 15cm |
商品内容
要旨 |
旧盆に山の神・鬼哭様の面をつけた若者たちが、奇妙な念仏を唱えながら練り歩く“鬼哭念仏”の最中に起きた5年前の惨殺事件の真相に蓮丈那智が挑む「鬼無里」など全6篇。内藤三國が率いたフィールドワークでの恐ろしき推理。ひんな神伝承と殺人事件の忌まわしい関係。昭和初期、絵師の恋の謎を解いた人物とは―。民俗学とミステリへの敬意と愛に心震えるシリーズ最終巻。北森鴻の書いたドラマ用「天鬼越」のプロット初収録。 |
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出版社・メーカーコメント
民俗学者・蓮丈那智と助手の内藤三國は差出人不明のメールを受け取った。「鬼無里がなくなる……」と。2人は、かつて訪れた小村に思いを馳せる。5年前、鬼の面をつけ、家々を練り歩く神事の最中に起きた殺人事件。メールに誘われるようにふたたび向かった村では、ある女性が待ち受けていた(「鬼無里」)。美しい海に面する、宮崎県の小さな村。古来の儀礼にのっとった荘厳な祭祀の最中、隔離された小舟で起きた殺人事件の驚くべき真相とは(「補堕落」)。テレビ出演したばかりの那智の研究室に届いた1通の手紙。どうやらテレビを見て連絡をしてきたらしい。それは、在野の民俗学研究者からの「天鬼年代記」についての調査依頼だった--北森鴻氏がテレビドラマ第2弾用に書き下ろし、お蔵入りとなっていたプロットを基に書かれた表題作など6篇。