老いてお茶を習う
| 出版社名 | KADOKAWA |
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| 出版年月 | 2024年3月 |
| ISBNコード |
978-4-04-114849-5
(4-04-114849-9) |
| 税込価格 | 1,870円 |
| 頁数・縦 | 285P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
恥ずかしい失敗ばかり、でも楽しい。68歳にして、お茶を習うことになった。着物も着るし、三味線も弾く。でも、お茶はまったく違う山だった。老いてなお、新しいことを学ぶおもしろさを綴るエッセイ。 |
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| 目次 |
第1章 古稀の手習い |



出版社・メーカーコメント
齢六十八にして、お茶を習うことになった。事のはじまりは、今から二十年以上遡るのだが、当時、私の担当をしていただいた編集者の女性と、還暦を過ぎたとき、自分たちはどうしているかといった話をしていた。私は、「いつまで仕事をいただけるかわからないけれど、仕事があればずっと続けていると思いますけどね」といった。私よりも二歳年上の彼女は、「私はお茶の先生ができればいいなと考えているのですけれど」というので、「そうなったら、ぜひ私をお弟子にしてください」 とお願いしたのである。 そしてそれから年月は経ち、おかげさまで私は仕事を続けられ、彼女も六十代後半で勤めを終え、茶室を披くことになったとご連絡をいただいた。彼女の茶道の師匠が教室を閉じることになり、お道具類の一部を譲り受けてのことという話だった。当然、私はお弟子にさせてくださいといったのを反古にすることができなかった。やる気まんまんだったのだが、一緒に暮らしていた超高齢ネコの健康のことや、引っ越しの予定などが重なり、すぐにはお稽古にうかがえなかった。その後、老ネコを見送り、引っ越しも済ませ、仕事の段取りもつけて、やっと二〇二三年から、今は我が師匠となった彼女のところで、お稽古ができるようになったのだ。