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風の耳たぶ

角川文庫

出版社名 角川書店
出版年月 2003年12月
ISBNコード 978-4-04-352033-6
4-04-352033-6
税込価格 692円
頁数・縦 413P 15cm

商品内容

要旨

早春の海岸にてバス停に降り立った老夫婦。画家である夫・籐三は妻のことをハルちゃんと少女のように呼ぶ。ふたりは行き先を決めず気ままな旅に出たのだった。旧友と呑み交わし、その孫と語らう心躍る時間。だがふたりの胸には秘められたある想いがあった…。男と女はいかに寄り添い、そしていかに死を迎えるのか?さまざまないのちの繋がりを見つめ直す旅。こんな余生をおくりたいと思わせる、穏やかに満ちてくる日々をやすらかに描いた灰谷文学の結晶。現代人を癒す至福の贈り物。

著者紹介

灰谷 健次郎 (ハイタニ ケンジロウ)  
1934年、兵庫県神戸市に生まれる。大阪学芸大学卒。十七年間の教師生活の後、沖縄・アジアを放浪。その後作家活動に専念し、1974年に『兎の眼』を発表、多くの読者の共感を得る。1979年、路傍の石文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)